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提婆達多 岩波文庫
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提婆達多 岩波文庫

中勘助(著者)

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提婆達多 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1997/07/19
JAN 9784003105153

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商品レビュー

4.7

6件のお客様レビュー

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2015/12/12

慢心からか剣術の試合に負けたことが青年の運命を変えた…。 釈迦のダークサイドみたいな存在な提婆達多だが女に対する扱いなど周りにとっては寧ろ良い奴だったのでは。歴史では偉大なる釈迦だが凡人の域を超越していて提婆達多が気の毒にもなる。

Posted by ブクログ

2014/08/23

中編小説。中勘助は「銀の匙」のような瑞々しい感性豊かな文体と、これや「犬」のような匂い立つような色香の漂う文体があります。 ★★★ 提婆達多(でーばだった)は、従兄弟の悉達多(しつどはーるとは/仏陀のこと)に嫉妬と憎悪を感じ育つ。長じて提婆達多は出家する。悉達多は提婆達多の妻、...

中編小説。中勘助は「銀の匙」のような瑞々しい感性豊かな文体と、これや「犬」のような匂い立つような色香の漂う文体があります。 ★★★ 提婆達多(でーばだった)は、従兄弟の悉達多(しつどはーるとは/仏陀のこと)に嫉妬と憎悪を感じ育つ。長じて提婆達多は出家する。悉達多は提婆達多の妻、耶輪陀羅(やしょーどーはら)を奪うが満足は得られない。悉達多も提婆達多を追い出家する。 しかし悉達多は提婆達多自身にも、彼が自分に向ける憎しみにも関心を寄せない。自分の狂おしい憎悪に、提婆達多は悉達多を殺そうとするが、それは自分に跳ね返る。 最後まで提婆達多は、悉達多に認められることも、理解することも、殺すこともできなかった ★★★ 漢字表記の名前が並んでいるページをみるだけでも美しい。人が持つ怨讐を否定するのではなく、人が逃れられないものとして書く。

Posted by ブクログ

2012/02/08

きっかけは剣術の試合での敗北、 そんなささいな事ではあったが。 ここカピラバストゥの王妃『耶輪蛇羅(やしょどはらー)』との結婚が約束されているともなれば、話は別だ。 野心に燃える若者ならば、 今日の敗北を決して認めはしないだろう。 ましてや 自分に勝利した相手が、...

きっかけは剣術の試合での敗北、 そんなささいな事ではあったが。 ここカピラバストゥの王妃『耶輪蛇羅(やしょどはらー)』との結婚が約束されているともなれば、話は別だ。 野心に燃える若者ならば、 今日の敗北を決して認めはしないだろう。 ましてや 自分に勝利した相手が、 王の座にも 女にも 勝利にも そして名誉にも 何の関心も示さない、あの忌々しいシッダルダ(後の仏陀)であるなら、事の外尚更! 物語は終始、堤婆達多(ダイダバッタ)の嘆き、哀しみ、怒り、嫉妬、妬み、苦しみで暗く覆われており、 全編通して気配はすれど、仏陀の姿を垣間見る事が出来るのは、ほんの僅かなシーンのみ。 が、その事がより一層 救われたい!と強く願いながらも己と言う呪縛から逃れられないダイダバッタの葛藤を示しているようにも思われた。 仏陀に跪き帰依してしまいたい! が、その本心には重く蓋をして、 己の美学だけを拠所とし、 その短い人生をいかにして充実させるか? いかに己が優れている人間か? (そして、それを認めさせるには、どうしたらいいか?) そして いかに寂しさと孤独を埋めていけばいいのか… 自己内部から沸き上がる指針が示す道だけを頼りにトボトボと歩み続けるダイダバッタ。 一体、誰が彼を責められると言うのだろう? そして、我々とダイダバッタはどこが違うと言うのだろう? 壮大な物語を 一気に書き上げ…いや、読みきった後、ぜぃぜぃと聞こえるあえぎ声は、 著者のものなのか、私のものなのか、はたまた死を間近に迎えたダイダバッタのものなのか、 もう何もわからない中で 最後の一息が示す誰かの言葉に深く共感している私がいた。 その言葉を夢現に聞きながら 彼は決して特別な悪人じゃない… むしろ、 彼がしてきた非道な行いを認める広い度量と勇気がなければ、 私達は此の世の中の何一つまともに悟る事など出来はしない。 仏陀の足元に近づく事さえも。 そんな風に私は思った。

Posted by ブクログ

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