実録 放送禁止作品

三才ブックス

• 販売会社／発売会社: 三才ブックス
• 発売年月日: 2008/01/31
• JAN: 9784861991219

商品レビュー

2021/09/13

至って真面目な本です。放送禁止指定される理由は様々で、作品内容自体が過激過ぎたり、差別や不適切なモノ、自主規制、タレント自身の問題などがあります。例えば、ウルトラセブンの第12話は「被爆者を怪獣扱い」という理由で封印。特に、差別用語におおらかだった時代には多くの放送禁止物件があります。これに該当するのが「怪奇大作戦」「超人バロム・１」「マグマ大使」「バンパイア」「スペクトルマン」「レインボーマン」「ザ•ガードマン」「プレイガール」「子連れ狼」などの数話。また、アニメ「ドラえもん」以外はほとんどソフト販売されない藤子不二雄作品は、販売不振が原因らしいのだが、マジか?アニメでは、「巨人の星」「サイボーグ009」（後解除）「妖怪人間ベム」「カムイ外伝」「アパッチ野球軍」「キャンディキャンディ」などの数話も禁止。
歌の方では、歌詞が問題とされた「イムジン河」「時には娼婦のように」「セーラー服を脱がさないで」「竹田の子守唄」ピンクレディー「SOS」中森明菜の「ジプシークイーン」山口百恵の「謝肉祭」やヤクザ歌も規制されています。さらに1986年飛び降り自殺した岡田有希子の歌もやっと長い封印が解けましたが、彼女のマネージャーか2000年首吊り自殺という悲劇が連鎖しています。違法薬物所持で逮捕された芸能人は、井上陽水、上田正樹、錦野旦、研ナオコ、長渕剛、美川憲一、ショーケン、ミッキー吉野、江木俊夫、槇原敬之などが騒がれましたが、関係した作品や芸能活動は自粛という代償は小さくはありません。
300以上のワケあり作品が俎上に載せられていますので壮大な放送禁止の世界を一望できる労作です。