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瀬木慎一の浮世絵談義
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瀬木慎一の浮世絵談義
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写楽に関するエッセイを読みました。非常に興味深いエッセイでした。写楽の正体は写楽というものです。まず、浮世絵を描いた画家について、どれくらい分かっているのでしょう。たとえば、鈴木春信は、どこで生まれて、どこで死んだのかも分かりません。同時代の文化人たちの日記にも、ほとんど、彼らの...
写楽に関するエッセイを読みました。非常に興味深いエッセイでした。写楽の正体は写楽というものです。まず、浮世絵を描いた画家について、どれくらい分かっているのでしょう。たとえば、鈴木春信は、どこで生まれて、どこで死んだのかも分かりません。同時代の文化人たちの日記にも、ほとんど、彼らの動向を記したものがありません。例外的に記されたものも、本当に短い記述があるだけです。これは、鈴木春信だけではありません。歌麿も同様です。つまり、世間は、浮世絵を描いた画家に対する関心なんてありませんでした。現在、漫画家に興味がある人も、アニメータ個人にに興味のある人はほとんどいないでしょう。その程度の位置づけなんでしょう。当然、活動期間が極端に短い写楽に関して、その実態が分かるような資料が残るわけがありません。何故ならば、写楽だけではなく、浮世絵を描いた画家のほとんどが、謎の画家だからです。むしろ、写楽は、ましな方だと指摘しています。
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