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北朝鮮VS.アメリカ 「偽米ドル」事件と大国のパワー・ゲーム ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/01/10 |
JAN | 9784480064059 |
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北朝鮮VS.アメリカ
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「偽米ドル」いわゆるスーパーノートはアメリカの自作自演ではないのか、という疑念は多かれ少なかれ誰しも心にかすめたことがあるのではないだろうか。少なくともあれだけの精巧な偽造紙幣を、国力そのものが極限まで疲弊している北朝鮮で印刷できるものなのか。材料や技術の面もさることながら、輪転機を回すだけでいくらでもドルが手に入る環境にありながら、一方で覚醒剤などの存在そのものがイリーガルであるハイリスクビジネスに手を出すというのは矛盾ではないか? 本書ではこうした誰しもが思う疑問を足がかりに、スイスやドイツのメディアで指摘された事実などの公開情報を分析しつつ、一歩一歩その奥にある「なぜ」を浮き上がらせようとする。着実に「状況証拠」を積み上げて「北朝鮮犯人説」を覆していく過程はスリリングだし、六カ国協議で日本が見事にはしごをはずされる様を見せつけられると、国民感情をあおりに煽った強硬派「言論人」に対する怒りがこみ上げる。 しかし、本書が最終的にたどり着いた結論には少し肩透かしを食った気分だ。国際通貨をめぐるパワーゲームには色々複雑な側面が交錯しているのだろうが、「ドルの凋落」という大きな物語の中でアメリカがなぜ「スーパーノート」を必要としたのか、という究極の問いについては正面から答えてくれない食い足りなさが残った。
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[ 内容 ] 北朝鮮問題は激変した。 北朝鮮の核実験とミサイル発射、さらには「偽米ドル」事件の対応に明け暮れる中で、北東アジアの新しい秩序を話し合うはずだった「六カ国協議」は、いつの間にか「米朝協議」を軸にまわり始めた。 ところが日本は制裁強化を維持したまま、交渉は手詰まりになっ...
[ 内容 ] 北朝鮮問題は激変した。 北朝鮮の核実験とミサイル発射、さらには「偽米ドル」事件の対応に明け暮れる中で、北東アジアの新しい秩序を話し合うはずだった「六カ国協議」は、いつの間にか「米朝協議」を軸にまわり始めた。 ところが日本は制裁強化を維持したまま、交渉は手詰まりになっている。 劇的な変化はなぜ生まれたのか。 拉致問題はどうなるのか。 朝鮮半島をめぐる資源争奪戦が見え隠れする新たなグレート・ゲームを、グローバル経済を背景に鮮やかに読み解く。 [ 目次 ] 第1章 「ウルトラ・ダラー」という罠(小説『ウルトラ・ダラー』の登場 「スーパーノート」とは何か ほか) 第2章 バンコ・デルタ・アジアはなぜ狙い撃ちにされたのか(バンコ・デルタ・アジアの弁明 シークレット・サーヴィスとは何か ほか) 第3章 アメリカの焦りと欧州の怒り(アメリカとは異なる欧州との出会い 「CIA犯人説」を唱えるドイツ紙 ほか) 第4章 「月に憑かれた」日本の北朝鮮外交(ホノルル協議での一幕 「偽米ドル」を語る元ファンド・マネジャー ほか) 第5章 縮みゆく米ドル覇権と北朝鮮問題の行方(「米朝接近」と「円高」の意外な相関関係 二〇〇七年は「円高」への転換点 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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毎度毎度、読む度に自分に何か大きなものを残していく原田 武夫氏の本。久々に読み返してみたのでレビューをば。 「ウルトラ・ダラー」という小説にも書かれている、北朝鮮が偽ドルと作っているのではないか?という話をひも解いて行くところから話は始まる。 北朝鮮という、労働力・資源...
毎度毎度、読む度に自分に何か大きなものを残していく原田 武夫氏の本。久々に読み返してみたのでレビューをば。 「ウルトラ・ダラー」という小説にも書かれている、北朝鮮が偽ドルと作っているのではないか?という話をひも解いて行くところから話は始まる。 北朝鮮という、労働力・資源の宝庫を手に入れようとするアメリカ、それを防ぎ、旧東ドイツから受けついだ独自ルートを堅持したいドイツ、北朝鮮を通じてひそかに手を伸ばしてくるアメリカに対抗しあわよくば自らの入るスキを探す中国、そしてこれらの国々の共通ルールである「経済的利権」に乗っかり切れず貧乏くじを引く日本。サブタイトルにもある、「大国のパワーゲーム」を知るのにも非常に重宝する。 このようなゲームで挑んでくる諸外国に対し、我々日本の若者はいかなる方法で立ち向かっていかなければいけないのであろうか…。ふと、そんな事を考えてしまった。。
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