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愛馬物語 クラリオンと歩む北の大地
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愛馬物語 クラリオンと歩む北の大地

市来宏【著】

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愛馬物語 クラリオンと歩む北の大地

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2008/01/10
JAN 9784344014411

愛馬物語

¥220

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2023/05/14

大学時代に読んで感銘を受けた本を、15年ぶりくらいに読み返した。 私もこのように生きたいと思った、記憶の片隅で忘れられなかった本。 『愛馬を連れて、北海道に移住する。』 読み返すと、はじめて読んだ時ほどの漠然とした憧れというよりは、その決断と覚悟と行動力に尊敬と畏怖の念を覚える...

大学時代に読んで感銘を受けた本を、15年ぶりくらいに読み返した。 私もこのように生きたいと思った、記憶の片隅で忘れられなかった本。 『愛馬を連れて、北海道に移住する。』 読み返すと、はじめて読んだ時ほどの漠然とした憧れというよりは、その決断と覚悟と行動力に尊敬と畏怖の念を覚える。 私も学生時代は部活動で少しばかり乗馬を嗜み、 卒業後は(これまた少しだけど)憧れの北海道暮らしを叶え、 最愛の愛犬との生活と別れも経験した。 憧れだけでなく、自分も少しでも体験したからこそ、苦労がより想像でき、それでも果敢に前を向いて一つ一つ困難を乗り越えてきた作者に心から拍手喝采を送りたくなる。 生き物を飼うということは、休止がないこと。「継続する」ということを継続させること。その命の全責任が自分にあるということ。 本当にその通りだ。 それを支えるのは、作者が唯一の自慢だという、自身の「健康」。 動物たちの命を預かり健康を守るためには、まず自分自身が健康でいなければいけないことは、私も充分身に染みて分かる。 健康でいるためには、思い煩うことなく、ストレスのかからない生き方をすることだという。 それは後悔、妬み、不安もなく、「現実の世界」だけに生きる動物から学ぶことでもある。 彼等は常に前向きで、きっぱりと潔く、生きている。 そんな筆者が北海道を移住先と決めて、慣れ親しんだ土地を離れて、はじめて愛犬と愛馬とトラックで北の大地へ降り立ったときの想定外の挫折と絶望感。 4月とはいえ、まだ冬の只中のようにうす寒くて暗い北海道の春。何をする気にもなれないネガティブな気持ち。(よく分かります…) でも、動物と暮らすことは、一度決めたからにはどこにも逃げ場がない。やるしかないのだ。 春から夏にかけて、勢いづく北海道の自然の美しさと生命力に後押しされるように、周囲を開拓し、だんだん生き生きと逞しく北の大地で暮らしていく作者と相棒たち。 とても真似できないと思うことの連続な反面、自分もいつかこんな暮らしがしたいとやはり憧れる。 苦労があるからこそ、その先に心から満ち足りた充足と幸せがある。 作者が愛犬シャープと愛馬クラリオンと暮らした日々は、振り返れば決まって苦労話になるという。 ただ、その一つひとつの苦労が宝石のように美しく、心がきしむほど切なく、草原のそよ風のように懐かしいという。 シャープとクラリオンと出会えた作者の人生は、本当に豊かだ。 動物と暮らすことのシビアさと素晴らしさを改めて教えてくれるノンフィクション。

Posted by ブクログ

2009/02/23

ちょっと前に話題になった作品で、映像化もされたらしい。 ・あらすじ 処分される寸前のサラブレッドを引き取った教師のお話。 う〜ん、微妙です。とにかく馬の世話と、本人の感情とを切々と綴った話で、特に文章表現が巧みなわけでなく、自伝を自費出版したんじゃないかという感じでした。 映...

ちょっと前に話題になった作品で、映像化もされたらしい。 ・あらすじ 処分される寸前のサラブレッドを引き取った教師のお話。 う〜ん、微妙です。とにかく馬の世話と、本人の感情とを切々と綴った話で、特に文章表現が巧みなわけでなく、自伝を自費出版したんじゃないかという感じでした。 映像化したらちょっと感動的になるんじゃないかと思います。

Posted by ブクログ

2008/08/25

テレビドラマが、ちょっと作りすぎた感じだったので、原作を読んでみました。 素直に感動しました。 作者は、けして特別な人という感じではありません。 常にお金の心配をしていて、馬に乗るのも自称「下手」車の運転も「下手」動物も、偶然犬を飼い始めるまで苦手だった……という、普通の...

テレビドラマが、ちょっと作りすぎた感じだったので、原作を読んでみました。 素直に感動しました。 作者は、けして特別な人という感じではありません。 常にお金の心配をしていて、馬に乗るのも自称「下手」車の運転も「下手」動物も、偶然犬を飼い始めるまで苦手だった……という、普通のおじさんっぽいです。 北海道にわたった初めての夜、新しい旅立ちの初日のはずなのに、寂しくて帰りたくなった……というエピソードにも、なぜか共感できます。 乗馬にすべてをかけているわけでも、馬の保護に躍起になっているわけでもない。 それだけに驚きです。 馬をかじっていない人よりも、少しでも触れたことのある人のほうが、ただ気持ちだけで馬を引き取れないことを実感すると思います。 でも、同時に「本当はそうしたい」という気持ちも。 馬を飼うとなると、お金がない。大変だ。 だから、きっと金持ちなんだろうとか、気持ちだけで突っ走れる人なんだろうとか、意思が固いのだろうとか。 その想像は、すべて裏切られました。 馬を飼う大変さを、すべて日常にできること。 作者は、金や時間をすべて馬につぎ込んだわけではありません。 学校の教頭先生という仕事も、きちんとやり遂げ、定年退職した。 馬に対する愛情を過大に飾り立てることもなく、日々をがんばってきた。 馬を飼うことは、ただかわいい、かわいそう……だけでは無理で、いかに馬といる生活を日常にできるか? ということだと思った。 それだけにすごいことだと思います。 馬をどう生きていくか? を、改めて考えさせられました。

Posted by ブクログ

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