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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1991/05/31 |
JAN | 9784150707125 |
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
競馬シリーズ11作目。 「骨折」もそうだったが、冒頭の展開が素晴らしい。 いきなり主人公が危険な目に遭っていて引き込まれる。 といっても、 前回の本物の誘拐と違って、 今回は映画のワンシーンだが。 馬に乗ったスタントマンから人気の映画スターになったリンカンは、 母親のように思っていた女性からのお願いで、 南アフリカに不調の競走馬の様子を見に行くことになる。 もちろん映画スターなので、そう簡単にはいかず、 いつもは引き受けないキャンペーンに協力するふりをして、 エージェントや映画会社を驚かせながら。 記者会見の席で録音用マイクの事故が起き、 インタビュアーが死にそうになる。 競走馬の不振とその事故は関係があるのか。 リンカンは金鉱見学で襲われ、爆破に巻き込まれそうになり、 さらには、映画監督たちと野生動物のいる国立公園で、 映画と同じように砂漠で車に手錠でつながれる…。 面白い話だった。 私のイメージでは、リンカンは、ジェームズ・ボンドのような、 世界的に有名でアクションもする、女性に大人気の映画スター。 だが私生活は、浮気もせず、妻と子供たちと静かな暮らしをしている。 プロモーションも記者会見も断って。 娘が事故で障害を負っているせいもあるが、妻を愛しているから。 母親のように思っている女性や、 仕事仲間の映画監督やカメラマンとの人間関係も。 なんだか、競馬は関係ない?
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主人公が映画俳優というのにはかなり意表をつかれた。相当売れっ子の俳優だけど、実に人間的で友達になりたいタイプの男である。スキャンダルを求めたり、広告塔として振る舞うことを求めたりする業界の人たちや、登場人物のキャラクターと俳優の人柄を混同する人たちのおかげで、主人公の魅力が引き...
主人公が映画俳優というのにはかなり意表をつかれた。相当売れっ子の俳優だけど、実に人間的で友達になりたいタイプの男である。スキャンダルを求めたり、広告塔として振る舞うことを求めたりする業界の人たちや、登場人物のキャラクターと俳優の人柄を混同する人たちのおかげで、主人公の魅力が引き立っている。わずかなシーンでしか登場しないのに存在感が大きな家族たちも、主人公人間像を魅力的なものにしていると思う。 犯罪捜査の話でいうなら、途中の微妙などんでん返しが印象的だった。それがあるから犯人の邪悪さがはっきりと見える。このあたりは、さすがにうまいなあと唸る。 主人公が俳優であることが大きく意味を持つのは、最後の山場だ。それを抜きにしても、シッド・ハレーものに匹敵するくらいの、 迫力のある設定で、読んでいて苦しくなる。だからラストの爽やかな友情がフワリと読者の心を打つのだと思う。 全体としてあまりによくできた話であり、「味わい」という点では名作にはなりきれない作品なのかもしれないが、爽やかで気持ちよく読める傑作だと思う。
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ハンサムな人気俳優が主人公。 子供が多く、家庭を大事にしている中年男が主人公というのは数少ない。 金鉱の話や苛酷な撮影の話がスリリング。
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