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元老西園寺公望 古希からの挑戦 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/12/20 |
JAN | 9784166606092 |
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元老西園寺公望
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元老西園寺公望
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
人物の描かれ方:老獪 若い妻を持つ 青年公卿の維新体験;軍人志望 フランスへの道 あこがれのパリ:パリ・コミューンへの嫌悪 自費留学生・パリ大学 伊藤博文に見出される:憲法調査参加 陸奥宗光との出会い ドイツ公使任命 不遇の時代 政界入り―日清戦争:政治家としての成長・外相就任 ...
人物の描かれ方:老獪 若い妻を持つ 青年公卿の維新体験;軍人志望 フランスへの道 あこがれのパリ:パリ・コミューンへの嫌悪 自費留学生・パリ大学 伊藤博文に見出される:憲法調査参加 陸奥宗光との出会い ドイツ公使任命 不遇の時代 政界入り―日清戦争:政治家としての成長・外相就任 伊藤博文の後継者 政友会創設に参加 二度の組閣と元老の仲間入り―日露戦争・第一次世界大戦 パリ講和会議:摂政設置 元老の自覚―元老山県有朋の死:元老西園寺の実力 昭和新帝への期待と不安―老練な政治指導の落とし穴 老熟と誤算―ロンドン条約・満州事変 最後の御奉公―国際連盟脱退と二・二六事件 すべては小夢―日中戦争の拡大:近衛内苦への失望 末期への達観 奉答辞退
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政治史的な興味関心からは<三人の若い「妻」をもったエピキュリアンの人生>はどうでもいいのだが、それも含めた人間性が戦前昭和を決定付けたとしたなら、それはそれで大問題ではある。重要人物には違いないので、もうちょっと研究が進んでもいいような気もするのだが。
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「古希からの挑戦」なんて副題がついているから、元老としての 存在感を高め、若くして即位した昭和天皇を輔弼した時代に焦点 を当てたのかと思ったのだが、生い立ちから綴られている。 五摂家に継ぐ九清華家のひとつ、徳大寺家に生まれ同じ清華家の 西園寺家に養子として入ったお公家様...
「古希からの挑戦」なんて副題がついているから、元老としての 存在感を高め、若くして即位した昭和天皇を輔弼した時代に焦点 を当てたのかと思ったのだが、生い立ちから綴られている。 五摂家に継ぐ九清華家のひとつ、徳大寺家に生まれ同じ清華家の 西園寺家に養子として入ったお公家様。なのに、明治維新では自ら 鉄砲を担いで参加した。そんなことをするお公家さんはあんまり いないと思うんだが。 だが、明治維新後に政治にかかわるのは遅かった。10年近いフランス 留学が原因なのだが、これが後の世界の中で日本を考えるという西園寺 の思考に影響を与えたのかと感じた。 帰国後は伊藤博文に引き立てられ、政治の表舞台に出て来る。ただ、 これまでの西園寺公の評伝では昭和時代に重きを置いて書かれている のに対し、本書では海外公使時代や2度の首相時代につても詳しい。 政治的な動きでは他の西園寺関連の作品を読んでいれば目新しいこと はない。しかし、生涯正式な結婚をしなかった西園寺と3人の内縁の 妻との私生活の部分は他の作品では触れられることが少ないので、 この点は収穫かも。 特に「お花」さんとの騒動は小説にしたら面白そう。 女性や障害者の教育が軽んじられていた時代に、教育の大切さを考えて おり、自身の娘にフランス語を含めた教育を施していた。やはりこの人 はあらゆる面で大きな視点で物事を見ていたのかと思う。 毎度のことだが著者の作品は饒舌に過ぎて時々主軸がどこにあるか、 ぼやけてしまうのが難点。それでも購入して読んでしまうのは、テーマ となっている人物が興味深いからなんだけどね。 特に西園寺公については特異な政治家として私は大好きなんだ。だから、 日中戦争以降、期待をかけた近衛文麿や木戸幸一が軍部に引きずられて 行く様を見ているのは最後の元老として辛かったろうと思うし、高齢の 西園寺公の気力を挫いたとも思うんだ。近衛公は平時の宰相ならよかった かもしれないが、戦時には向かなかったんじゃないかな。 余談だが、西園寺公=大滝秀治、近衛公=岸部一徳、昭和天皇=イッセー 尾形なんてキャストで映像を見てみたいと思うのである。もう叶わぬ夢 だけどね。
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