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元老西園寺公望 古希からの挑戦 文春新書
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元老西園寺公望 古希からの挑戦 文春新書

伊藤之雄【著】

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元老西園寺公望 古希からの挑戦 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2007/12/20
JAN 9784166606092

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元老西園寺公望

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商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2018/08/14

政治史的な興味関心からは<三人の若い「妻」をもったエピキュリアンの人生>はどうでもいいのだが、それも含めた人間性が戦前昭和を決定付けたとしたなら、それはそれで大問題ではある。重要人物には違いないので、もうちょっと研究が進んでもいいような気もするのだが。

Posted by ブクログ

2017/11/26

「古希からの挑戦」なんて副題がついているから、元老としての 存在感を高め、若くして即位した昭和天皇を輔弼した時代に焦点 を当てたのかと思ったのだが、生い立ちから綴られている。 五摂家に継ぐ九清華家のひとつ、徳大寺家に生まれ同じ清華家の 西園寺家に養子として入ったお公家様...

「古希からの挑戦」なんて副題がついているから、元老としての 存在感を高め、若くして即位した昭和天皇を輔弼した時代に焦点 を当てたのかと思ったのだが、生い立ちから綴られている。 五摂家に継ぐ九清華家のひとつ、徳大寺家に生まれ同じ清華家の 西園寺家に養子として入ったお公家様。なのに、明治維新では自ら 鉄砲を担いで参加した。そんなことをするお公家さんはあんまり いないと思うんだが。 だが、明治維新後に政治にかかわるのは遅かった。10年近いフランス 留学が原因なのだが、これが後の世界の中で日本を考えるという西園寺 の思考に影響を与えたのかと感じた。 帰国後は伊藤博文に引き立てられ、政治の表舞台に出て来る。ただ、 これまでの西園寺公の評伝では昭和時代に重きを置いて書かれている のに対し、本書では海外公使時代や2度の首相時代につても詳しい。 政治的な動きでは他の西園寺関連の作品を読んでいれば目新しいこと はない。しかし、生涯正式な結婚をしなかった西園寺と3人の内縁の 妻との私生活の部分は他の作品では触れられることが少ないので、 この点は収穫かも。 特に「お花」さんとの騒動は小説にしたら面白そう。 女性や障害者の教育が軽んじられていた時代に、教育の大切さを考えて おり、自身の娘にフランス語を含めた教育を施していた。やはりこの人 はあらゆる面で大きな視点で物事を見ていたのかと思う。 毎度のことだが著者の作品は饒舌に過ぎて時々主軸がどこにあるか、 ぼやけてしまうのが難点。それでも購入して読んでしまうのは、テーマ となっている人物が興味深いからなんだけどね。 特に西園寺公については特異な政治家として私は大好きなんだ。だから、 日中戦争以降、期待をかけた近衛文麿や木戸幸一が軍部に引きずられて 行く様を見ているのは最後の元老として辛かったろうと思うし、高齢の 西園寺公の気力を挫いたとも思うんだ。近衛公は平時の宰相ならよかった かもしれないが、戦時には向かなかったんじゃないかな。 余談だが、西園寺公=大滝秀治、近衛公=岸部一徳、昭和天皇=イッセー 尾形なんてキャストで映像を見てみたいと思うのである。もう叶わぬ夢 だけどね。

Posted by ブクログ

2012/08/09

 「西園寺公望」の評伝を読むのは2冊目だが、本書の特徴として彼の「女性関係」と「特徴ある政治スタイル」を扱っている点が興味深いと思った。  本書によれば、「西園寺公望」は正式な妻を持たず、使用人の女性3人を実質的な妻とし、子をなしていたという。  最初の妻は1887年(明治20年...

 「西園寺公望」の評伝を読むのは2冊目だが、本書の特徴として彼の「女性関係」と「特徴ある政治スタイル」を扱っている点が興味深いと思った。  本書によれば、「西園寺公望」は正式な妻を持たず、使用人の女性3人を実質的な妻とし、子をなしていたという。  最初の妻は1887年(明治20年)に最初の子どもを産んでいるから西園寺20代後半ごろ、二人目は日露戦争の頃に子をなしているという50代のころ、三人目は70歳前後に娘よりも若い20代の女性をパリ講和会議の全権を務めた時に同行していたとは。当時としては違和感はないのかもしれないが、現在から見ると目に余る行いに見える。「西園寺公望」という人物のキャラがよくわかる記載であると思えた。  もうひとつは「特徴ある政治スタイル」である。  20代に「あこがれのパリ」に留学した西園寺が「世界の大勢」という言葉を口癖とするような「英米派・国際派」の政治家であったことはよく知られているが、それと同時に、中国大陸への帝国主義的侵略に雪崩を打つ昭和の激動期に、国内政治への政治的影響力を維持するために意に沿わぬ大勢に迎合するような姿勢を示しつつ、情勢をコントロールしようとしたことである。  この彼の「政治スタイル」は、「老獪」と評すべきか、「自己保身」と評すべきか。  政治は結果責任であるから、やはり西園寺は政治家としては「失敗した政治家」なのだろう。  もっとも、なかなか正体を現さない政治スタイルを貫いたからこそ1940年(昭和15年)に90歳で死ぬまでそれなりの影響力を保持できたのであるのだろうが。  それにしても、昭和戦前期の政治の仕組みはわかりにくい。いまはない「元老」や「内大臣」などが当時どのような政治システムであったのかが実感としてわかりにくいし、主要な政治的影響力をもつ「勢力」として「軍部」があったことはよく知られているが、今と違って「宮中」という勢力もあったこともわかりにくい。  また「政党」の位置と機能や影響力も、現在とはかけ離れたものであったようであることは、できればもう少しわかり易くまとめて欲しいとも感じた。  しかし、本書は「西園寺公望」の生涯を通して、大正や昭和戦前期の日本をよく知ることができる良書であると思った。

Posted by ブクログ

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