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甲陽軍鑑(上) 教育社新書
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甲陽軍鑑(上) 教育社新書

腰原哲朗(著者)

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甲陽軍鑑(上) 教育社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ニュートンプレス
発売年月日 1995/12/01
JAN 9784315400854

甲陽軍鑑(上)

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2017/08/09

(01) 信玄という存在に借りた説教集とも言える。誰への説教であるか、第一に勝頼であるが、長い目でみれば家の存続(*02)に関する語りでもある。 戦国の人物や行動(*03)、信義を無理に類型化し、その類型の中で可能なサバイバルを執るよう促されている。信玄の賛美は、結果論や後だしじ...

(01) 信玄という存在に借りた説教集とも言える。誰への説教であるか、第一に勝頼であるが、長い目でみれば家の存続(*02)に関する語りでもある。 戦国の人物や行動(*03)、信義を無理に類型化し、その類型の中で可能なサバイバルを執るよう促されている。信玄の賛美は、結果論や後だしじゃんけんでもあり、依怙贔屓や過去の栄光にすがりすぎという点も否めないが、徳川政権の初期の武家社会に受け入れられたのも、そんなご都合主義が共感として歓迎されたのだとも思う。 (02) 家訓というのが特徴的であるが、これは法令集でもある。家事の信賞必罰を収録した判例集のようにも見える。信玄の業績を最良の手本として、信玄に準じて何点か、何位かという組織論にも編成される。 大まかには編年であるが、もちろん本筋から大きく離れることもある。その脱線に著者や編者の主観や歴史観を読むのが楽しくもある。この版は、そのへんの雑駁を多く割愛しているのが残念に感じる。重複される記述も省略されており、編集や著作にあった重点がどこに置かれていたか知るには原典に近い版をあたったほうがよいだろう。 (03) 前後を探るのは難しいが、家の柄を量り、ルーツを繙く本としても後世に利用されたであろう。前後の判断が難しいというのは、もともとの家系に関する説話がこの本に採録されることが武田家家臣としての採用や登用でもあって、その逆のプロセスも考えられるためである。 人事が具体的であること、たぶん生きられていた姓名が詳細であることとともに、地名や器物といった具体が本書の最大の魅力であるとも思う。説教の部分は読み飛ばして、戦国の舞台や人生のカタログとして読むのが面白い。

Posted by ブクログ

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