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鷹羽狩行自選自解句集
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鷹羽狩行自選自解句集

鷹羽狩行【著】

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鷹羽狩行自選自解句集

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2007/11/26
JAN 9784062142380

鷹羽狩行自選自解句集

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2024/11/30

なんと素敵な本なんだ。 今年ご逝去された俳人鷹羽狩行さん。 どの句も素敵で、わかるわかると思ったり、悩みを吹き飛ばして前を向かせてくれたり、たった十七音なのに本当に豊かな気持ちにさせてくれる。 鷹羽狩行さんご自身がご自分の句を解説してくださっている句集。 「人の世に花を絶やさず...

なんと素敵な本なんだ。 今年ご逝去された俳人鷹羽狩行さん。 どの句も素敵で、わかるわかると思ったり、悩みを吹き飛ばして前を向かせてくれたり、たった十七音なのに本当に豊かな気持ちにさせてくれる。 鷹羽狩行さんご自身がご自分の句を解説してくださっている句集。 「人の世に花を絶やさず返り花」 この句はこの本には載っていないのですが、この句に惹かれて鷹羽狩行さんの本を借りてみた。 こんなふうに生きたいなあって句。 以下、この本からほんの少し抜粋。 「昼寝より覚め父もゐず母もゐず」 昼寝から覚めたらお父さんもお母さんもいなくて、寂しいし、怖いしの子どもの時感じた気持ちを詠んだもの。 「父とわかりて子の呼べる秋の暮」 親の方は自分の子だと分かっていたのだが、いつ向こうが気がつくかと思って、こちらから声をかけずに近づいて行った。あ、お父さんだ!とわかった時のお父さーんと呼ぶ子の情景を詠んだ句。 「踏青や踏まざる方に海ひらけ」 海の近くで青々とした草を踏んで、春の到来を喜んでいた。しかし、その向こうに海が見えたので踏青のことを忘れて海辺の方へ進んだ。つまり、〝青き踏む〟ことは、海が見えないところだけで成立するのではないか。 海が見えたら、それに心惹かれて〝青き踏む〟ことはなくなるのではないか。 踏青を人生行路と考えてみれば、最大の楽しさは今まで進んで来たところにはなく、予期せぬものの突然の出現(海→未来)にあるという気持ちもあって詠んだもの。 鷹羽狩行さん素敵すぎる。 今年最大の出会いかも。  手元においてふとふと読み返したい本だなあ。 「村々のその寺々の秋の暮」 「ゆく年のゆくさきのあるがごとくゆく」

Posted by ブクログ