青海の牙 恋語り 講談社X文庫ホワイトハート

青目京子【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2007/12/05
• JAN: 9784062865012

商品レビュー

2011/12/17

　さて、このシリーズはこれで私が持ってる分は最後ですね。

　今度は舞台が変わりました。
　港のあるところが舞台で。
　貴族ではなく、幼い頃に両親を亡くした青年２人が主人公……。

　二人は、船底で奴隷のように働かされる生活から逃げ出して、海賊となって海に君臨していた……。
　というのが、お話のメインでした。

　そこに双子が身を寄せるようになって、そこから二人のバランスが狂い始める……というような感じでしたね。
　結局は、主人公である東虎がメインで、途中でいなくなってしまう水見のことは殆ど触れられていない……という、ちょっと残念な結果になってました。
　個人的には、水見のコンプレックスのあるところとか、かなり好きだったんですけどね……。

　まぁ、「恋語り」というタイトルの通り、この話のメインは、双子の姉妹と東虎の恋愛模様……って、ことになるんだと思うんですが。
　前作とかに比べると、随分、その辺りの描写はあっさりしているように思いました。
　まぁでも、比重がそっちに傾いちゃうと、この場合、あんまり面白くなくなっちゃうのかな？

　個人的には、東虎と水見の友情をメインに書いてくれた方が嬉しかったかなー……なんて、わがままを言ってみる。
　まぁ、あくまでも個人的な意見なので、気にしてくれなくてもいいですけど。

　なんかねー、樹先生の絵を見てると、ついついBL方面に脳がシフトしてしまう……（ダメ過ぎ）
　いや別に、BLじゃないと嫌だ！　なんて、趣味は全くもってないんですけどね。