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冬の旅 24の象徴の森へ
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冬の旅 24の象徴の森へ

梅津時比古【著】

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冬の旅 24の象徴の森へ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京書籍
発売年月日 2007/11/29
JAN 9784487802289

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商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2016/02/24

文学空間、音楽空間の深奥に分け入る、著者渾身の書き下ろしというキャッチコピーに誘われ、大いに期待したのですが...どうやら 『象徴の森へ』 迷い込んでしまったようで、著者が噛み付く吉田秀和さんのようには、肝心の歌すら聞こえてこない。致命的です。象徴を読み解くのではなく、演奏者が何...

文学空間、音楽空間の深奥に分け入る、著者渾身の書き下ろしというキャッチコピーに誘われ、大いに期待したのですが...どうやら 『象徴の森へ』 迷い込んでしまったようで、著者が噛み付く吉田秀和さんのようには、肝心の歌すら聞こえてこない。致命的です。象徴を読み解くのではなく、演奏者が何を伝えるのかではないでしょうか?久しぶりに、ピーター・セラーズが40年以上前に録音した 「冬の旅」 を聞いてみました。ピアノはブリテンです。私の想像力不足か、何度聞いても著者のようには聞こえません。モーリス・ブランショを引いて、「あらゆる作品は、それに先行するあらゆる作品への注釈である」 とする著者は、象徴による 「読み直し」 を解析することで 「冬の旅」 における作品と世界との関係性を探り、『「冬の旅」 に意味を見出すのではなく、象徴の森を通して、世界とのかかわり方を見るのである。』 とし、前半の12曲に200頁、後半の12曲に100ページを費やしています。キーワードはニヒリズムで、確かに、楽曲の解析は興味深いし、面白い。 しかし、「象徴」 に取り憑かれるとありがちなことだが、前半はほとんどこじつけ、松尾芭蕉が歩いた道は大道だと言うに至っては、空いた口が塞がらない。車が通れない国道があるように、街道であっても、人一人通るのがやっとというところは、実際に歩いてみればわかること。街道はかならずしも大道ならず。第4曲における、実際になかったことを、シューベルトなら出来ただろうと言うあたりから、疑念が膨らみました。いくら文献を揃え、煩雑な注釈を付け、ディスコグラフィーを整備し、『何もかもを取り去った自らの底で、それとは気づきにくいかすかな響きのなかに、自らの幻影ではない他者の呼びかけが聞こえてくる。それに応えて主人公は初めて、「歌(Lied=リート)」 を歌った。』 としても、それが聞こえてこない...

Posted by ブクログ

2012/12/20

 梅津時比古「冬の旅―24の象徴の森へ―」(東京書籍 2007)は、シューベルトの歌曲集を聴くうえで、示唆に富む書物だ。象徴をキーワードにした、あらたな読み解きが可能。これを片手に、炬燵に入りながら「冬の旅」を聴いてみるのも乙なものかもしれない。

Posted by ブクログ

2010/08/25

シューベルトの「冬の旅」に秘められた象徴を読み解いていく24の断片といった面持ちの書籍です。 CDを聴きながら読み進める事で、冬の旅の深遠なる世界へ引きずり込んでくれる道標となりはするのです。が、終着点ありきでいささか恣意的かつ性急過ぎる展開をもって各論を記述していく仕方が目立つ...

シューベルトの「冬の旅」に秘められた象徴を読み解いていく24の断片といった面持ちの書籍です。 CDを聴きながら読み進める事で、冬の旅の深遠なる世界へ引きずり込んでくれる道標となりはするのです。が、終着点ありきでいささか恣意的かつ性急過ぎる展開をもって各論を記述していく仕方が目立つのにひっかかりを残します。 併せて、Amazonで指摘されている誤訳の部分なども含めると、☆づけには少し慎重になりました

Posted by ブクログ

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