1,800円以上の注文で送料無料

歌謡曲の時代 歌もよう人もよう 新潮文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

歌謡曲の時代 歌もよう人もよう 新潮文庫

阿久悠【著】

追加する に追加する

歌謡曲の時代 歌もよう人もよう 新潮文庫

定価 ¥523

220 定価より303円(57%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2007/11/28
JAN 9784101334516

歌謡曲の時代

¥220

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/01/16

阿久悠が、かつて作詞した曲のタイトルを題材にして、平成になってそれらを振り返った99編のエッセー。 冒頭の序で、流行歌、歌謡曲、演歌の定義づけをして、歌謡曲が定型や様式から解放された永遠に生きもののようなものであり、それが著者には魅力だったというところから始まっている。 平成にな...

阿久悠が、かつて作詞した曲のタイトルを題材にして、平成になってそれらを振り返った99編のエッセー。 冒頭の序で、流行歌、歌謡曲、演歌の定義づけをして、歌謡曲が定型や様式から解放された永遠に生きもののようなものであり、それが著者には魅力だったというところから始まっている。 平成になってから、歌謡曲という言葉が消えてしまった事への、昭和の大作詞家としての矜持が満ち溢れている。 そういう私も、昭和に青春を過ごし、現在の歌の流れから取り残されてしまった化石のような存在かも知れないが、やはり昭和の歌、阿久悠の歌は魅力的である。 ただ、阿久悠が「昭和の歌が世間を語ったのに対し、平成では自分だけを語っている」というのには、私は意見が違っていて、70年代のフォークは、反戦歌のように時代を歌ったものもあるが、一方では男が失恋して、いつまでも未練がましく元カノを思い出してはメソメソとしている歌(※1)も多く、これはこれで私の好きなジャンルでもある(もっとも阿久悠の定義は自分が作詞した曲のことを言っているのであろうから、私の言うことは的が外れているかも知れない) ※1:岬めぐり・いちご白書をもう一度・あの素晴らしい愛をもう一度・学生街の喫茶店・なごり雪など。 とはいえ、この昭和の権化のような作詞家が作った「どうにもとまらない」「舟唄」「青春時代」「街の灯り」「津軽海峡冬景色」「時代おくれ」「時の過ぎゆくままに」「宇宙戦艦ヤマト」「また逢う日まで」「サウスポー」「ペッパー警部」「熱き心に」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「林檎殺人事件」「ピンポンパン体操」「ジョニーへの伝言」「もしもピアノが弾けたなら」等々の作品誕生にまつわるエピソードはもちろんのこと、交流のあった作曲家や歌手の話、社会・世相への言及まで、それこそ副題の「歌もよう人もよう」を表している。 阿久悠の歌を愛してやまぬ人々にとって、それぞれの詞のひとつ奥にある物語の背景が鮮やかに姿をあらわすエッセーに触れられるということは、至福の喜びである。

Posted by ブクログ

2017/08/11

昭和の歌は世間を語り、平成では自分だけを語っていると・・・。ああ、そうなんですね。阿久悠さん「歌謡曲の時代 歌もよう人もよう」、2007.12、新潮文庫です。

Posted by ブクログ

2014/08/24

【本の内容】 「勝手にしやがれ」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ペッパー警部」…。 今も人々が口ずさむ、五千を超すヒット曲を作詞し、平成十九年に世を去った阿久悠。 「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と語った稀代の作詞家が、歌手との思い出、創作秘話、移り行く時代を、鋭く...

【本の内容】 「勝手にしやがれ」「あの鐘を鳴らすのはあなた」「ペッパー警部」…。 今も人々が口ずさむ、五千を超すヒット曲を作詞し、平成十九年に世を去った阿久悠。 「歌謡曲は時代を食って巨大化する妖怪である」と語った稀代の作詞家が、歌手との思い出、創作秘話、移り行く時代を、鋭く、そして暖かな眼差しで描く。 歌謡曲に想いを託し、日本人へのメッセージを綴った珠玉のエッセー。 [ 目次 ] [ POP ] 大みそかのテレビは格闘技と決めているが、昨年は途中から紅白にチャンネルを変えた。 最後の4曲が阿久悠作詞の楽曲だったからだ。 和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」、森進一の「北の蛍」……。 知っている歌だとつい口ずさんでしまうが、この時ばかりは聞き入ってしまった。 あと数十分で平成も20年。 そんな瞬間に、歌謡曲が輝いていたあのころが自分の青春と重なってよみがえり、不覚にも涙した。 5000曲以上を世に送り出し、昨年鬼籍に入った偉大な作詞家のエッセー集。 自ら書いた詞97のタイトルをモチーフに平成の世相を読み解くという趣向だ。 例えば、北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」を取り上げ、〈今の時代に書くべきであった〉と嘆いてみせる。 〈この国に、正しいも、美しいも、清いも、潔いも、厳しいも……およそ人間を律する言葉のすべてが失われたかと思うほど〉だからだ。 歌謡曲というジャンル自体が存在しえなくなった現代、「孤独の中」に鐘を鳴らしてくれる「あなた」を期待することは? [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品