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壊れた少女を拾ったので 角川ホラー文庫
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壊れた少女を拾ったので 角川ホラー文庫

遠藤徹【著】

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壊れた少女を拾ったので 角川ホラー文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2007/11/25
JAN 9784043838028

壊れた少女を拾ったので

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商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

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2025/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読了。 現実っていう枠組みからは完全に逸脱していて、逸脱の仕方が独創的。 SF本格ミステリであれば現実の枠組みから特定の要素のみはみ出ているだけで全体像が見渡せるし、 SFで言えばそういう設定であればで全体的に枠組みが広がっているけど広がり方が認識しやすいものですが、 この作品は関連のない要素がなぜか上手く繋がりあってる。 他にこういう小説に思い至らないのでオリジナリティが強く応援したいが、自身のメンタルが安定してるときじゃないと読み進めたくないあたり、なかなか人にお勧めはしにくい。

Posted by ブクログ

2023/04/18

この作品のジャンルを表すとすれば、「困惑ホラー」という言葉が近いような気がする。一作目の弁頭屋は、日本が戦争をしており、尚且つ弁当の容器に人間の頭を用いているという世界観である。当然意味がわからないのだが、この作品では当たり前のこととして扱われる。それ以外の作品も世界観に対する戸...

この作品のジャンルを表すとすれば、「困惑ホラー」という言葉が近いような気がする。一作目の弁頭屋は、日本が戦争をしており、尚且つ弁当の容器に人間の頭を用いているという世界観である。当然意味がわからないのだが、この作品では当たり前のこととして扱われる。それ以外の作品も世界観に対する戸惑いを隠せない設定が多く続き、本を読んでいる自分の世界とどこまで差異があるのかを考えて読むことになる。そしてそれをさせる程の不気味な表現力がある。 終始困惑することは間違いないが、この作品でしか味わえないような一風変わったホラーが楽しめるのは間違いない。

Posted by ブクログ

2022/09/23

「姉飼」で日本ホラー小説大賞を受賞した遠藤徹さんの短編集。 全5編を収録していますが、どれも耽美かつグロテスクで、嗜虐・被虐に塗れた物語ばかりです。 「姉飼」もそうですが、遠藤さんの書く物語は世界観が独特で、残酷かつ享楽的な独自の雰囲気を味わえます。 気に入った2編だけ軽く紹介...

「姉飼」で日本ホラー小説大賞を受賞した遠藤徹さんの短編集。 全5編を収録していますが、どれも耽美かつグロテスクで、嗜虐・被虐に塗れた物語ばかりです。 「姉飼」もそうですが、遠藤さんの書く物語は世界観が独特で、残酷かつ享楽的な独自の雰囲気を味わえます。 気に入った2編だけ軽く紹介。 『カデンツァ』 妻から「IH炊飯器との子どもができた」と告白された男。有機物と無機物との恋愛の果ての物語。その愛の果てには何があるのか。 サイコホラーでもありますが、一風変わった恋愛モノとしても楽しく(?)読めました。 『桃色遊戯』 色っぽいものを想像しそうなタイトルに反した、おぞましい形での世界の終末の話。 全身がぞわぞわするような、気色の悪さを味わえます。俯瞰で見る分に桃色の世界はきっと映像的には綺麗な気がしますし、好きは好きなんですけど本当に気持ち悪かったので人にお勧めはし辛いですね……。 世界の終わりに一杯飲むなら……私は日本酒、かな……。 この本が好きだったら受賞作の方もぜひ読んでほしい。縁日で串刺しにされて売られる「姉」と「姉」に魅せられた男の話。 →『姉飼』(角川ホラー文庫)/遠藤徹

Posted by ブクログ