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レイモン・サヴィニャック自伝
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | TOブックス/ビレッジプレス |
発売年月日 | 2007/11/30 |
JAN | 9784990174880 |
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レイモン・サヴィニャック自伝
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
サヴィニャックに興味を持ったのは、2005年の展示を特集した芸術新潮を読んでから。 残念ながら展示は見ていないけど、和田誠に通じるゆるりとしたユーモアのある世界は私をときどき助けてくれた。 そういう縁から、ふと自伝を手に取ってみた。 (原著は1975に刊行) 大体の流れは、芸術...
サヴィニャックに興味を持ったのは、2005年の展示を特集した芸術新潮を読んでから。 残念ながら展示は見ていないけど、和田誠に通じるゆるりとしたユーモアのある世界は私をときどき助けてくれた。 そういう縁から、ふと自伝を手に取ってみた。 (原著は1975に刊行) 大体の流れは、芸術新潮で読んでいた通りだった。 この本ではポスターの口絵が多くはないので、芸術新潮にあったポスターと照らし合わせて読んだ。 もっと口絵が多いといいと思うけど、値段や本の造作から制限があるのだろう。 モノクロでも載せたらよかったのに。 発行当時、ゴーストライターの存在を疑われたほどだという。確かに文章がうまい。 サラリとしていて、ポジティブな人柄もあって、流れるようにさくさく読めた。 自伝を読んで、サヴィニャックは非常に知識(文学、舞台、アート、映画など)が豊富で、観察眼に優れた冷静な人だと思ったが、作品に滲み出るユーモアを持ち合わせたマイペースな人だとも思った。 朝起きられないから、と、いくつも会社を転々としたり。 一方で、師匠のカッサンドルに対しても、結構遠慮のない観察や批評がなされている。 (この影響下から、師匠の作風と全然違う自分の作風にたどり着けたのはすごい) それでも、カッサンドルやその作品が本当に好きだったんだなあというのも伝わってきたが、何より、パリへの愛が感じられた。 パリが好きで、そのなかでもパリの通りが好きだったというサヴィニャックには、ポスター画家はまさに天職だった。 アメリカでの物量に圧倒される様子は興味深い。 アメリカ人はキャッチコピーが上手いが広告の画像はそれほどではなく、写真の広告をいまひとつと感じて、それについても苦言を呈している。 自伝ではあるが、10代のころの記述はサラッとしている。 自転車少年だったことや、ちょっと不思議な従軍体験ももう少し読みたかった。 第3章での、晩年の母がはじめてカジノにいって、けっこううまくやっていた様子が微笑ましい。 両親とは、仕事を巡って、ずっと複雑な関係だったけど、最後に愛情を感じられたのはよかったと思う。 売れるまでの話がけっこう長い。モンサヴォンが41歳だから仕方ないか。 本書は75年の発行なので、晩年のトゥルーヴィル時代には触れられていない。 もったいなーい。 あと、各章の初めに〇〇年〜〇〇年や、年齢とかも付記してくれると読みやすかったなあ。 それにしても、出てくる名前が有名人ぞろいで、本当にパリが煌びやかな時代だ。 ほぼ同時代の、写真集『木村伊兵衛のパリ』のなかに、あの雌牛のモンサヴォンのポスターが駅の壁をジャックしている様子があったのには感動してしまった。(写真集には被写体としてのドアノーも出ている。ドアノーが撮ったサヴィニャックは有名だし、ドアノーとサヴィニャックは友人だったらしい) 中堅時代、不倫関係の愛人たちがよく集まるホテルが近所にあって、それを見るのが面白かったというのが、サヴィニャックの人柄を表していて、ニヤリとさせられた。 第7章より印象的なところを抜き出す。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 以上のことから分かる通り、(略)、表現こそが全てである。 必要とあらば、カリカチュアにまで行くこともありうる。 注意しなければならないのは、無償性というやつである。 度肝を抜くような効果のためであれ、それを介入させるべきではない。 しかし滑稽さには深みが伴っていなくてはいけない。 深みがなければ、その場限りのものとなる。 見た者の心をとらえることはない。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 全編にわたって、こまかく注釈がページの端に載っていて、とても読みやすかった。訳の仕方にもたびたび、注釈がつき、本来はこういう意味とか、字義通りだとこうなる、とあってそれも勉強になった。 8章、9章の宣伝哲学や仕事哲学の語りは圧巻。 ここだけでも、もっと多くの人の目に触れたらいいのでは。 そして7章と8章のあいだに突然挟まれる、2ページだけの「前章までの要約」は一体なんだったんだ。特に説明もないし、要約もしていなくて笑ってしまった。
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子どものころの 1900年代初頭のパリの様子など おもしろく読みました 署名がなくとも その人の仕事とわかるのは すごいもんですなぁ
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まだちょっとしか読んでないけど、読まなきゃなもの。 語り口調の書き方が非常に読みやすい。きっとすんごく話し上手な方だったのだろうな。お話を聞いているみたい。 そして、ババールのジャンとロランのブリュノフ親子と顔見知りあったことにびっくり。そうか、同じフランスだし、年代もおもいっき...
まだちょっとしか読んでないけど、読まなきゃなもの。 語り口調の書き方が非常に読みやすい。きっとすんごく話し上手な方だったのだろうな。お話を聞いているみたい。 そして、ババールのジャンとロランのブリュノフ親子と顔見知りあったことにびっくり。そうか、同じフランスだし、年代もおもいっきりかぶってるもんなー。 思わず索引からとんでしまったのだけど、触れるくらいしか語られてないので、もっと語って欲しかった。 でも、あの時代のババールの偉大さが分かる一言だった。
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