- 中古
- 書籍
- 文庫
おとこごろし
定価 ¥469
110円 定価より359円(76%)おトク
獲得ポイント1P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 1992/06/05 |
JAN | 9784309472362 |
- 書籍
- 文庫
おとこごろし
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
おとこごろし
¥110
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
クレオパトラ、玉藻前、小野小町、ルクレチア・ボルジア、千姫、カルメン、そして阿部定といった「妖婦」たちを取り上げ、彼女たちの心理に精神分析学的なメスを刺し入れた本です。そのほか、『アンナ・カレーニナ』のアンナ、『藤十郎の恋』のお梶、『武蔵野夫人』の道子と著者の、架空座談会なども収...
クレオパトラ、玉藻前、小野小町、ルクレチア・ボルジア、千姫、カルメン、そして阿部定といった「妖婦」たちを取り上げ、彼女たちの心理に精神分析学的なメスを刺し入れた本です。そのほか、『アンナ・カレーニナ』のアンナ、『藤十郎の恋』のお梶、『武蔵野夫人』の道子と著者の、架空座談会なども収録されています。 フロイトが論じた、女性のペニス羨望といった発想に基づいて、妖婦たちの心理を腑分けしているのですが、妖婦の魅力に惹かれる男性の側の心理は取り上げられていないのが、個人的にはやや平板な議論に感じてしまった理由なのかな、と思います。とくに文学上のファム・ファタールの造型は、妖婦性を求める男性の視線によって作られてきた側面があるはずだと思うのですが。もっとも、そうした考察をおこなうのであれば、歴史上の妖婦たちを取り上げるよりも、谷崎潤一郎や吉行淳之介らの文学作品を論じる方が近道なのでしょうが。
Posted by