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後藤田正晴・全人像

坂東弘平(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 行政問題研究所
発売年月日 1983/07/01
JAN 9784905786283

後藤田正晴・全人像

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2014/12/30

行研POLITICAL HOPEFULシリーズ。(1983年刊) ・Ⅰ プロローグ ・Ⅱ 今、後藤田正晴は ・Ⅲ 生い立ち・明と暗 ・Ⅳ 波乱の官僚時代 ・Ⅴ 政界へ ・Ⅵ 展望 ・後藤田正晴と選挙結果 ・後藤田正晴の経歴と年表 ・あとがき 本書は、政治評論...

行研POLITICAL HOPEFULシリーズ。(1983年刊) ・Ⅰ プロローグ ・Ⅱ 今、後藤田正晴は ・Ⅲ 生い立ち・明と暗 ・Ⅳ 波乱の官僚時代 ・Ⅴ 政界へ ・Ⅵ 展望 ・後藤田正晴と選挙結果 ・後藤田正晴の経歴と年表 ・あとがき 本書は、政治評論家 坂東弘平による後藤田正晴の評伝である。年表によると、中曽根内閣の官房長官時代の1983年6月頃までを扱っている。 後藤田に関しては、自身の著書の他、保阪正康による著書やオーラルヒストリーによる回顧録があるが、これらは政権の中枢を退いてからのものであり、語り口がソフトなモノになっている。(貴重な記録ではあるが生々しさを感じない) 本書は、中曽根内閣の要であった頃のものであり、生々しさに溢れている。例えば、武器技術供与の問題。本書によると内閣法制局長官の角田礼二郎に対し、「キミは少し黙っていろ。法律の専門家はキミだけじゃない。その程度のことは、ワシにだってわかる」「理屈の問題じゃない。考え方を変えるんだ」と一喝したといわれる。角田は、「初めから政策変更するなら、話は簡単なんですよ」と述べ、ふてくされて見せたp19~とする。ところが、1998年の著書「内閣官房長官」では、「角田君ね、これは(法制局長官という立場の)君が言うことではないよ。これは政策の変更である。法律解釈の問題ではないよ」と言い「政策の変更ならやむを得ません。その代わり、官房長官、国会答弁は全部頼みますよ」p34という次第で、この問題は意外なほど簡単に、わずかな調整をしただけで解消したとする。 さてどちらが本当だろうか、「政策の変更」という大枠は変わらないものの、細かいニュアンスに違いがある。自著と評伝という違いもあるが、比べて読むと面白い。 官房副長官就任について、新井裕の証言として「後藤田クンには、初めから政治家になる志があったようだな。(略)政治家になりたいから副長官にしてくれと彼の方から頼んだそうだ。(略)」p105というものがある。この点、後藤田の回想とは異なるが、周囲からどの様にみられていたのか、一端を窺えるのも面白い。 また、三木武夫との徳島戦争なども興味深い。本書では、後藤田の地元への「顔」という面にも触れている。徳島県への後藤田の功績として、空港整備、大学歯学部の設置、国道への昇格、通称後藤田道路の建設など、他所では触れられることのない一面が窺える。 本書を読んで認識を新たにしたのは、政界における当選回数というハンディーの重さである。大臣、政務官の公職から党の役員人事まで、当選回数によるヒエラルキーががっちりと決められている。そんな中、総理総裁から取立てらられると、周囲の妬みを買い足を引っ張られることになる。そのような中、当選二回目で自治大臣に就任し、当選三回目にして官房長官に就任した後藤田が力を発揮し得たという事に驚きを感じた。 部分的には、政治評論家らしい読み物部分もあるが、後藤田に直撃した、すばりインタビューも収録されており、当時を知る上でのオススメの1冊と言える。

Posted by ブクログ

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