アシェット版 図説 ヨーロッパ歴史百科 系譜から見たヨーロッパ文明の歴史 図説シリーズ

ピエールラメゾン【編】, ピエールヴィダル=ナケ【歴史監修】, 樺山紘一【監訳】

• 販売会社／発売会社: 原書房
• 発売年月日: 2007/11/10
• JAN: 9784562041206

商品レビュー

2025/04/29

系譜学：ヨーロッパ文明の多様性を表現する仕組み
縦に連なる時代の連続と、横に広がる社会空間の拡大を、ともに収容する仕組み
ヨーロッパ人自身による新しい自画像
かつてのヨーロッパ中心史観は終焉を迎えた
「われらが祖先ガリア人」：古代ローマ・ギリシア以外の土台と遺産
たえずからみあう国家、王国、帝国の系譜
学問と芸術の系譜：ルソーが文明の邪悪な基礎と考えた分野
他に類を見ないほど自然条件に恵まれたヨーロッパ
「ヨーロッパ、それはすべての国の、勝利に輝ける人民の乳母であり、地上における最も美しい地政である」（大プリニウス）
ケルトの「オッピダ」：「原始の都市化」
ケルト社会の知識伝承：口承に委ねる力
ドルイド：知識者であり、宗教儀式を司り、詩人、預言者
現実の民族とそれを示す名称との乖離（バルカン半島）
「Rhōmaioi」（東ローマ帝国の臣下）と「蛮族」の区別（ビザンティン）
「フランク」：ラテン的ヨーロッパ人の総称（ビザンティン・スラヴ語法）
ピレネー地域：「家」に基づく制度の中心地
アイスランド人：「自由な人間」と定義され、家族（aet）が社会の中心
ザドルガ：オスマン帝国下のセルビアに残ったスラヴ系の伝統的な大家族
神の恩寵は自らの努力で獲得しなければならない（ペラギウス派の教義）
「pagani」（異教徒）：キリスト教が浸透していなかった農村地域
「教皇の三重冠よりターバン」：コンスタンティノープル総主教のオスマン支配受容の選択
ミルレト：オスマン帝国における宗教共同体に基づく組織構成要素
オスマン時代の修道院：保守的信仰とキリスト教徒の存在維持の役割
民族の自覚の最初の担い手：学識豊かな修道士たち（モンタト修道院）
ヨーロッパという名前の由来：アジア人であるテュロス王の娘「エウロペ」
ギリシア人に負う「政治の発明」：討論に先だって決定すること
「デモクラティア」：市民権を持つ少数者に関わるギリシアの政治体制
饗宴：古代ギリシア人の社会生活における重要な制度であり、討論の場
カバラ（秘教的思想）：16世紀スペインで最も盛んだったユダヤ神秘主義
人権思想の変革：神授権による王政から、人民の主権と契約の思想へ
人間の自然な自由：自分より上位のいかなる権力も地上に認めないこと
社会における人間の自由：国家の共通の承認を受けた法的権威にのみ従うこと
人間が社会生活に入る大きな目的：平和と安全のもとで幸福を享受するため
立法権：国家の最高権力であり、神聖不可侵かつ不変
君主にとって国家とは、家族ないし血族の財産
初期キリスト教芸術：徐々に古典様式が失われ、抽象化の傾向へ
「言葉の魂は言葉の符号となった文字が分析され、結び合わされ、変形され、活力を与えられて絵となった」（アングロ・サクソン装飾写本）
ユマニスムとルネサンス：人間が具体的な宇宙の中心として現われる
17世紀以降：人間の居場所は、時間の流れや社会、歴史の進行の中に位置づけられる
ヒポクラテスの誓い：古代から続く医師の倫理規定の基礎

2010/11/24

目指せ教員[m:66]第２弾[m:77]
これ！！
かなりいいですよ[m:76]
全ページカラーだし、本自体がＢ４サイズと大きめだからみやすい[m:62]
しかも、写真、絵だけじゃなく地図やグラフなど資料集的要素も満載です[m:50]
アレクサンドロス大王などは当たり前のように載っているほか、ヨーロッパの芸術・科学などの変遷など見所沢山でした[m:137]
西洋史勉強する時は必須になりそうです[m:41]