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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1984/07/01 |
JAN | 9784062004381 |
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
なんか不思議な物語でした。 カザフスタンの辺境 鉄道切替ポイントの駅のある寒村。 そこで働いていた老人が亡くなって 同僚のエジゲイという男が葬式を手配する。 その行為を通して、ふたりの思い出や 村で起こった様々な出来事… 第二次対戦後からの数十年の苦難などが 描かれるのがメイン...
なんか不思議な物語でした。 カザフスタンの辺境 鉄道切替ポイントの駅のある寒村。 そこで働いていた老人が亡くなって 同僚のエジゲイという男が葬式を手配する。 その行為を通して、ふたりの思い出や 村で起こった様々な出来事… 第二次対戦後からの数十年の苦難などが 描かれるのがメイン。 と同時並行で、なぜかソ連とアメリカが 共同運営する宇宙ステーションの 「ファーストコンタクト」事件が挿入される。 さらにエジゲイの回想には ちょいちょいカザフスタンの伝説が 作中作のようにはさみこまれる。 この伝説も創作なのかな? 悲哀の母が鳥になったのとか、ちょっとホロリ。 国は違っても人間のやることは たいして違わないもんだということはわかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
カザフの民俗誌を下地に、厳しい環境で生きる人間を描くプロレタリア文学にしてSFでもある。執筆時点の冷戦時代と回想の戦後の時代、そして伝説を折り込んで遠い昔の世界にも入り込む。そんな不思議な構成の作品。 土地の昔話の自分を失くしてしまった人間の悲劇を持って現代批判に繋げるあたりは秀逸だと思う。 プロレタリア文学調がかなり読みづらいものがあるのだけれども。
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