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桃の花が咲いていた
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 童話屋 |
発売年月日 | 2007/10/19 |
JAN | 9784887470767 |
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桃の花が咲いていた
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商品レビュー
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山之口貘さんの詩集ですね。 貘さんのアンソロジー詩集です。文庫サイズで手軽に貘さんの詩を楽しめます。 童話屋さんが、茨木のり子さんとこの本を作りましょうと話し合いをされて、貘さんの詩を自叙伝ふうに並べてはというアイデアを、茨木さんが出されましたが、完成を見ずに茨木さんは亡くなら...
山之口貘さんの詩集ですね。 貘さんのアンソロジー詩集です。文庫サイズで手軽に貘さんの詩を楽しめます。 童話屋さんが、茨木のり子さんとこの本を作りましょうと話し合いをされて、貘さんの詩を自叙伝ふうに並べてはというアイデアを、茨木さんが出されましたが、完成を見ずに茨木さんは亡くなられたとの事です。 生きる先々 僕には是非とも詩が要るのだ かなしくなっても詩が要るし さびしいときなど詩がないと よけいにさびしくなるばかりだ 僕はいつでも詩が要るのだ ひもじいときにも詩を書いたし 結婚したかったあのときにも 結婚したいという詩があった 結婚してからもいくつかの結婚に関する詩が出来た おもえばこれも詩人の生活だ ぼくの生きる先々には 詩の要るようなことばっかりで 女房までがそこにいて すっかり詩の味おぼえたのか このごろは酸っぱいものなどをこのんでたべたりして 僕にひとつの詩をねだるのだ 子供が出来たらまたひとつ 子供の出来た詩をひとつ 桃の花 いなかはどこだと おともだちからきかれて ミミコは返事にこまったと言うのだ こまることなどないじゃないか 沖縄じゃないかと言うと 沖縄はパパのいなかで 茨城がママのいなかで ミミコは東京でみんなまちまちと言うのだ それでなんと答えたのだときくと パパは沖縄で ママは茨城で ミミコは東京と答えたのだと言うと 一ぷくつけて ぶらり表に出たら 桃の花が咲いていた 貘さんの詩は素直で真っ直ぐで、貧乏を隠さずおおらかに謳えあげています。ユーモアがあってのびのびした詩が、多くの詩人たちからも愛されました。 だからといって貘さんの詩は粗野ではなく、繊細で心根が優しく語りかけてきます。 茨木のり子さん、佐藤春夫さん、金子光晴さん、獏さんが生前久しかった方々が文章を寄せられています。 詩をこよなく愛した詩人の心の襞に触れる思いがしました。愛すべき一冊ですね。
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手軽に入手できる山之口貘さんの詩集です。貘さんの詩をキチンと読むのは初めてだったのですが、すうっと入っていける、不思議な魅力の詩が多かったです。とは言え、詩作には相当の推敲の時間が重ねられていたという話は聞くし、発表作は数少なく、一生貧乏暮らしの故郷喪失者?という人生はかなりのも...
手軽に入手できる山之口貘さんの詩集です。貘さんの詩をキチンと読むのは初めてだったのですが、すうっと入っていける、不思議な魅力の詩が多かったです。とは言え、詩作には相当の推敲の時間が重ねられていたという話は聞くし、発表作は数少なく、一生貧乏暮らしの故郷喪失者?という人生はかなりのものだったのだろうと、勝手に感慨にふけるしかありません。
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