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梅原猛の授業 道徳 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞社 |
発売年月日 | 2007/10/30 |
JAN | 9784022644114 |
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梅原猛の授業 道徳
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
哲学者の梅原猛が中学生に向けておこなった授業をまとめた本。 明治時代、日本を中央集権的な国家として組織するために、天皇を神とする国家神道が組織されました。また、そうした政府の方針にそって教育勅語がつくられ、修身教育がおこなわれました。戦後になってこうした教育は廃止されますが、そ...
哲学者の梅原猛が中学生に向けておこなった授業をまとめた本。 明治時代、日本を中央集権的な国家として組織するために、天皇を神とする国家神道が組織されました。また、そうした政府の方針にそって教育勅語がつくられ、修身教育がおこなわれました。戦後になってこうした教育は廃止されますが、それにもかかわらず、新しい民主的な国家にふさわしい道徳教育はつくられませんでした。著者はここに、戦後日本の不幸の根源を見ようとしています。本書は、人格の形成しつつある中学生に向けて、わかりやすい言葉で新しい道徳を語ることを試みた本です。 著者の道徳思想の根幹には、仏教における慈悲の考え方があります。ただそれは、世俗を否定する方向へと進めるべきではなく、家族や社会といった、他の人びととのかかわりのなかで、自利利他の精神を活かしていくことが大切だと考えられています。 「新しい道徳」の構築という本書の課題は、昨今の右派の論客たちの活動に刺激されて、著者自身の哲学の立場からこうした課題に取り組むことをめざしたものと思われます。ただ、戦後民主主義において道徳教育が欠如していたといえるかどうか、疑問なしとしません。修身に象徴されるような戦前の教育へのアレルギーがあったのもある程度事実なのでしょうが、その批判を通して戦後民主主義的な社会道徳が広範にいきわたっていたともいえるのであり、けっして道徳的な真空地帯がこの日本の国土を覆っていたわけではありません。むろんそうした道徳思想を批判することは自由ですが、批判するためにも、まずはそれが日本社会において果たしてきた役割を、ただしく認識する必要があるのではないかと考えます。
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武士道エイティーンで登場人物がこの本を読んで感銘を受ける場面が有り興味を持った。 道徳について最近全く考えていなかったが、子供も小学生となり、親として考えておかなければいけない事かと思い読んでみた。この本は著者が中学生に行った授業内容の記録であり、宗教の話も分かりやすく述べられて...
武士道エイティーンで登場人物がこの本を読んで感銘を受ける場面が有り興味を持った。 道徳について最近全く考えていなかったが、子供も小学生となり、親として考えておかなければいけない事かと思い読んでみた。この本は著者が中学生に行った授業内容の記録であり、宗教の話も分かりやすく述べられている。 中学生の討論会の内容も出てきて、しっかりした意見を持っていると感じた。
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「戦後の日本教育は道徳を教えてこなかった」という筆者が、中学生を相手に講義するという内容。そのためには宗教の正しい知識を身につけることが必要だと説く。日本人が昔から持っている、「生きとし生けるもの」を敬う心を大切にすべきというのに特に共感できた。
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