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夜を買いましょう 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2007/10/18 |
JAN | 9784087461893 |
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
思索小説である。 エンタメではない。 エンタメの顔をした、というのでもなく、 後半は思索にどっぷり浸かって沈んでいく。 ワヤンというキノコの神秘が 人間社会にどのようにユニークな変化をもたらすのか、 そのあたりに興味を持って読み進めると、 もうなんかそんなガジェットどうでもいいみたいに あっちの世界(夢の世界)に行きっぱなしで あーだこーだである。 ワヤンの催淫効果に終始ウホホなメイベルが救いの神。
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※このレビューにはネタバレを含みます
製薬会社に勤めるサラリーマンの遠藤は、大した実績も上げられずリストラ対象になっている。起死回生のチャンスを求めてインドネシアの小さな島に渡った彼は、ワヤンと呼ばれる催淫効果を持つキノコを手に入れる。一発逆転と思って帰った日本では、会社自体が吸収合併のため消えていた。適正ゼロの部署へ移動か、整理解雇かを迫られた遠藤は、査定担当のメイベルにワヤンの話を持ちかける。遠藤とともにキノコの効果を確かめたメイベルは、ワヤンを培養して売り出す為に会社を設立。だがそのスポンサーであるスタンレーは、ワヤンの持つ睡眠効果をメインに、債権として流通させることを考える。かくて量産されたワヤンは世界に出回り始め、経済界を巻き込んで行く。 エコノミックファンタジーと言える展開は少しくどいが面白かった。しかし中盤以降、畳むのを急ぎすぎたのか分からないが何だかおかしな展開に。前半からするとどうも違和感が拭えない感じがした。経済小説がライトノベルになってしまったような。ワヤンが世界中で評判になっているのに、もともとそれがあったインドネシアの島が沈黙しているのも不自然なのでは。いくら未開の地とはいっても交通機関はあるし、英語を話せる人間もいるのだから、追って来そうなものだが。遠藤は真面目で賢いが特に魅力がある風には書かれてないので、いきなりメイベルが臨床試験をと言い出すのも唐突過ぎる。心の交流みたいな場面がないので、子供欲しいとか言うのも、えーそうだったんだーと思ってしまう。事後に始まる愛もあると言うより、情が移ったと言う方が合ってる気がする。女の本能だとか男に言われてもねえ。全体になんかこう、違和感の残る小説だった。そういやタフってどうなったの。
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パプリカの経済学バージョン的な。 夢ってどういう原理なのか。 フロイトが正しいのか。 夢は科学的なのか。 幻想だなあ。
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