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セロひきのゴーシュ 福音館創作童話シリーズ
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セロひきのゴーシュ 福音館創作童話シリーズ

宮沢賢治【著】

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セロひきのゴーシュ 福音館創作童話シリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 福音館書店
発売年月日 1966/04/01
JAN 9784834000566

セロひきのゴーシュ

¥220

商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2024/12/04

 物語の中で、ゴーシュがセロを演奏する際にテンポが遅れる場面があり、指揮者から叱責を受けることが多い。ゴーシュは家に帰っても練習を続けるが、その過程で様々な動物たちと出会う。  物語には、猫が現れてもっと簡単な曲を演奏するように促すシーンや、カッコウがドレミを教えてくれる場面、...

 物語の中で、ゴーシュがセロを演奏する際にテンポが遅れる場面があり、指揮者から叱責を受けることが多い。ゴーシュは家に帰っても練習を続けるが、その過程で様々な動物たちと出会う。  物語には、猫が現れてもっと簡単な曲を演奏するように促すシーンや、カッコウがドレミを教えてくれる場面、タヌキが小太鼓の伴奏をしてくれる様子、さらにはネズミが子供の病気を治してくれるエピソードも描かれている。  そして、迎えた演奏会では、無事に演奏を終え、拍手とアンコールの声が沸き起こる。指揮者からは、ゴーシュがアンコールを演奏するように指示され、さらには指揮者自らがゴーシュを大いに褒め称える展開となる。この物語は、音楽を楽しむ要素が豊富に含まれている。  本作は、多くの人々に親しまれている。宮沢賢治らしい独特の世界観がある。今なお新鮮な感動を与えてくれる。  物語のテーマは、音楽が猫、カッコウ、タヌキ、ネズミたちによって支えられている点にある。音楽は人間同士の国境を越えるだけでなく、生物間においてもコミュニケーションが成り立つというイメージが浮かぶ。これが「アーティスティック・コミュニケーション」といえるだろう。音楽が人間を成長させるだけでなく、地球の生物へのコミュニケーションともなるというテーマは非常に興味深い。現在、すべてを言葉でコミュニケーションを取ろうとする試みには限界があるのではないかと感じる。  モーツアルトを聴かせて、牛を飼育するという試みもある。  言葉が通じない環境に身を置く中で、時には笑ったり、頷いたりするだけで、意外と心が通じ合うことがある。非言語的コミュニケーションは、自分という存在そのもので伝えられるものであり、いわゆる「通じ合わなくても通じる」という世界が存在していることを理解するには、必ずしも言葉にする必要はないと思う。  近年、犬や猫の翻訳機が登場したが、植物を育てていると、植物がもし言葉を話せるのなら、どんなに簡単だろうかと考えたりもする。植物への愛情は、過度の水やりによって枯らしてしまうことが多く、むしろ「適度にほったらかし」にした方が良く育つ傾向がある。つまり、環境を整えてやることが重要である。もし植物が話すことができるとしたら、「おまえのようなへたくそな農民に育てられてたまるか?」と叱られているに違いないと私は思う。植物語翻訳機がもし開発されたなら、最初に購入したいと思う一方、そのようなことを言われることを一番恐れている。多分、そういうものが開発される時代が来るだろう。  最近、街路樹が古木化して、台風や強風によって倒れて、人が死ぬというような事故が起こっている。多くは、根腐れや木の空洞化にある。そういうのを、植物語翻訳機があれば、早めに対策を立てることができるだろう。宮沢賢治は、そんなことも考えていたに違いない。 #宮沢賢治

Posted by ブクログ

2024/11/15

子どもの頃以来の再読。 色々なところで語られるからか、読み直しで記憶違いしていることに気づきました。 物語を素直に楽しみながら、こんなこと、あんなことと、深読みもし、読後の今はちょっと考え込んでいます。

Posted by ブクログ

2023/07/01

2023/07/01 読了 #読書記録 #rv読書記録 素直に助言を聞きいれる真摯さや着実な一歩一歩の努力がいずれ大きなチャンスと成功を産む……という教えなのかな?

Posted by ブクログ

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