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つるのおんがえし 日本むかし話 いわさきちひろの絵本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 1966/10/25 |
JAN | 9784033030500 |
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つるのおんがえし
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
たくさんある「つるのおんがえし」 でも やはり まつたにみよこ・ぶん いわさきちひろ・え やはりこれを読みたい!と 女房より娘になっての話に惹かれます 洗練されたやさしいことば なによりちひろさんの絵! 正に昨日、東京の「いわさきちひろ美術館」で ちひろワールドに浸って帰ってき...
たくさんある「つるのおんがえし」 でも やはり まつたにみよこ・ぶん いわさきちひろ・え やはりこれを読みたい!と 女房より娘になっての話に惹かれます 洗練されたやさしいことば なによりちひろさんの絵! 正に昨日、東京の「いわさきちひろ美術館」で ちひろワールドに浸って帰ってきたところです 彼女の「命」にそっと触れてきました ≪ やくそくは とわの別れに つながって ≫
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「つるのおんがえし」といえば、小学校の国語の教科書にも載っていた、昔話の定番といった印象だったのが、本書の文を書かれた、松谷みよ子さんの『この絵本について』に於いて、各地方それぞれで微妙に設定が異なることを初めて知り、そのちょっとした違いで、こうも印象が変わってしまうものかとい...
「つるのおんがえし」といえば、小学校の国語の教科書にも載っていた、昔話の定番といった印象だったのが、本書の文を書かれた、松谷みよ子さんの『この絵本について』に於いて、各地方それぞれで微妙に設定が異なることを初めて知り、そのちょっとした違いで、こうも印象が変わってしまうものかという驚きが、私には新鮮だった。 そして本書の場合は、鳥取に残る『鶴が女の子になって、子どものいない、じいさま、ばあさまのところへやって来る話』で、既にこの時点で、私の知っている、独身の若い男の元へお嫁さんとしてやって来るというストーリーと、大きく異なっており、娘と妻とでは、どちらがより心を動かされるのかといった明確な答えは無いものの、ここでの違いは、松谷さんが、民話を訪ね歩いたときに胸を打たれた話を元にして選んだと思われることから、コミュニティの存在がとても大きいのではないかと思う。 何故ならば、若者と妻とでは、二人の幸せな世界で充分完結出来るところを、本書では娘の存在が、それまで長い年月を、二人で寂しく暮らしていた、じいさま、ばあさまの元に、子どもたちや村人達を引き寄せ、その賑やかで楽しい雰囲気を共有出来る喜びがあったからに他ならず、それはきっと、一度手にしてしまったら、もう二度と失いたくない程の、この上ない幸せだったのだろうと思うからこそ、最後の有名なあの終わり方には、より身に沁みるものがあった。 松谷さんの文といわさきちひろさんの絵というだけで、ありきたりなお話も味わい深いものへと変化を遂げるのが良く分かるような、その叙情性は、それぞれから自然と滲み出る優しさと温かさで満たされながらも、文と絵とが見事に噛み合ったまとまりには、読み聞かせ絵本としての完成度も窺わせて、いわさきちひろさんといえば、子どもの絵を真っ先に連想してしまうが、始まりの、凍えそうな雪景色の中でも穏やかな表情を変えずに歩き続ける、じいさまの姿や、淡い水彩でやわらかく描いた中にも、繊細さや気品を感じさせる鶴の絵に魅せられてしまい、見ているだけで、すっとお話の世界に入り込んでしまう。 その中でも、ひときわ印象付けられたのが、微妙に混ざり合った色の中で、きりりと存在する白色であり、初めて女の子が、じいさま、ばあさまを訪ねたときの、上から羽織ったお召し物も可憐な、紺色の夜の中でも浮き立つような白の美しさとは対照的に、鮮やかな色を纏った子どもたちと遊ぶ絵に於ける、彼女の白い着物から感じられる一種の儚さには、まるでこの後に待ち受ける結末を想起させるような、一抹の寂しさを放っているようでもあり、そこには白という色の持つ、純粋さや清らかさの意味合いが深ければ深いほど、どこまでも真っ直ぐな精神が宿っているのだと感じられる反面、それを汚すような行いには頑として厳しいものがあるといった、そんなかけがえのないものであったことを、もう少し認識すべきだったのかもしれない。 それでも見るなと言われれば、つい見たくなってしまうのが、人間の性というもの。それを責めるつもりは全く無いし、私にその権利は無い。 しかし、そんな状況でも、それを守り続ける者がいることも確かなのだろうと思い、そこには良くも悪くも、古くから印象付けられてきた真面目で義理堅いという、日本人固有の素晴らしさは未来永劫、変わることはないのだ、という思いを乗せているようであった点に、却って、日本人の持つ一つの純粋さを感じられたのである。
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ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ 一体何が起こっているのか。このままで大丈夫なのだろうか。 …どうやらそれは過去から現在、現代から未来にかけて、 私達が問い続けてゆかなければならない課題のようである。σ(^_^;) かつて私たちは、弱かったことがある、美しかったこと...
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ 一体何が起こっているのか。このままで大丈夫なのだろうか。 …どうやらそれは過去から現在、現代から未来にかけて、 私達が問い続けてゆかなければならない課題のようである。σ(^_^;) かつて私たちは、弱かったことがある、美しかったことがある、優しかったことがある。 しかしいつの間にかそうしたことを忘れて私達は無意識のうちに傲慢になってしまった。 今日もおつうははたを織る。 みずからの体をやせ細らせて、機を織る。ヽ(;▽;)ノ 私達は飲み食い享楽しているばかりではないが、 つうを痩せ細らせているのは私たちだ。 この物語がなぜこれ程までに私たち日本人の心を打つのか、 それは過去から未来に続く私達、人間にひととしての生き方あり方を この物語が私たちの心に深く問いかけているためではないだろうか。 ああ、どうか決定的なその日が来る前に、 私達は自分たちの冷たさ、罪深さを認め、 おつうを抱き締め、はてしない大空の中で、 おつうと楽しく暮らす道を探すべきではないだろうか。 ああおつう、 ごめん、 本当にすまなかった。 君に、もう一度会いたい。合掌
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