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山賊のむすめローニャ 岩波 世界児童文学集24
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2003/05/22 |
JAN | 9784001157246 |
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山賊のむすめローニャ
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こんなに父親に溺愛されて、母親にいつくしまれて、仲間の山賊たちに可愛がられて育った子どもがいるだろうか。 でも、子どもには友達が必要なの。 ローニャに初めてできた、そして唯一の友達が、ローニャの父マッティスが率いる山賊団と敵対する山賊団の頭・ボルカの一人息子ビルク。 当然二人が...
こんなに父親に溺愛されて、母親にいつくしまれて、仲間の山賊たちに可愛がられて育った子どもがいるだろうか。 でも、子どもには友達が必要なの。 ローニャに初めてできた、そして唯一の友達が、ローニャの父マッティスが率いる山賊団と敵対する山賊団の頭・ボルカの一人息子ビルク。 当然二人が仲良くすることは許されない。 だけど、だから、二人は家出する。 一緒にクマの洞穴で暮らして、存分に二人で遊ぶため。 いえいえ、遊ぶ前に生活をしなければなりません。 家から持ち出した小麦や塩、ナイフや斧などを使って、必要なものを自分たちで作りだすのもまた楽しい。 大きな鮭を釣りあげたら、何日分ものおかずになる。 水汲みに行っては、野生の馬に乗り、馬の乳を分けてもらう。 しかし楽しいばかりじゃないんだなあ。 彼らの住む森には、ずんぐり小人や暗がりトロルや灰色小人たちもすんでいる。 恐怖心に付け込んで悪さをする彼らの中でも最凶最悪なのが鳥女たち。 鋭い爪で体を引き裂かれるか、連れ去って一生奴隷としてこき使われるか。 二人は時に喧嘩もするけれど、基本的にはとても仲良くやっていた。 けれどローニャは時々悲しくなる。 親を思い出して。 ビルクは決めていた。 冬になったらローニャを親のところに返そう。 そして寒い冬には、自分一人で生き延びられるまで生きていこう。 恋愛小説のような二人の子どもたちの友情物語。 二人の真剣な思いと変わりゆく世の中が、二人の親を変えていく。 親と同じ人生を歩まなくてもいいのだと。 楽しくて切なくて、やっぱり楽しいリンドグレーンの世界。 娘溺愛の山賊の頭も実にいい。 ああ、面白かった。
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家族の結びつきが緩くなった現在でも、自分のしたいことをすると、愛する家族を悲しませてしまうから、冒険に出られない若者も多いのかもしれない。でも、この本の主人公は自分の信念を通す。 ロミオとジュリエット思い出すはなしではある。
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