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老いてゆくアジア 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2007/09/22 |
JAN | 9784121019141 |
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老いてゆくアジア
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商品レビュー
4.1
19件のお客様レビュー
本書はアジアのデモグラフィーに着目して、楽観的なアジア経済論に釘を刺しているという意味で、とても意味のある本だと思いました。近年注目された本「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」藻谷浩介著、の先駆けになる本という見方もできますね。特に人口ボーナスの概念解説と、それが経済にもた...
本書はアジアのデモグラフィーに着目して、楽観的なアジア経済論に釘を刺しているという意味で、とても意味のある本だと思いました。近年注目された本「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」藻谷浩介著、の先駆けになる本という見方もできますね。特に人口ボーナスの概念解説と、それが経済にもたらすインパクトについてはとても参考になりました。データ分析面ではとても満足です。 ただし気になる点が2つ。 1つめは細かい用語の使い方で間違いが散見されることです。たとえば「高齢化することで貯蓄率が下がり国際収支が悪化する」という記述がありますが、国際収支は常に均衡するので悪化という概念はありません。正確には経常収支の黒字が縮小(もしくは赤字が拡大)。 もう1つ、これが最大気になるので星を2つ減らしましたが、本書の各部分に記載されている提言に関する文章です。これはこの著者に限らず、マクロ経済学しかやったことがない学者に往々にしてみられるのですが、提言が抽象的すぎて「何かを言っているようで何も言っていない」文章になっていること。典型的な表現が「求められる全要素生産性の向上」です。この表現をみるたびに「またか・・・・」と思ってしまいます。経済成長の要因が3つ(労働力、資本、全要素生産性)で1つめと2つめが期待できないから3つめを伸ばせ、と言っているだけですよね。 提案をするなら、もっと深く議論してほしいですね(どうやってのばすのか?具体的に何を向上するのがいいのか?)。あるいは提案部分はせずに分析をとにかくひたすら深くやるか。 そもそも成長会計だけで提言を考えるのは稚拙でしょう。アジアのすべての国が競争しているわけだし、みんなが製造業のスキルを目指してスキルアップしたってハッピーではないですよね。国がおかれた外部環境、自国の競争優位性などを考慮して各国のやるべき対策は異なるはずです。提言を書くなら、かなり気合いを入れて具体的に書いてもらわないとです。 分析面はそれなりに深くて満足できますが、提言にかかわる文章になった瞬間に恐ろしく浅い表現になり落胆してしまったので星3つとさせてもらいました。
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現在のアジアは、人口ボーナスを享受している。 国にもよるが、中国などは、2015年には、それが終わる。 スウェーデンの木材産業界のレポートには、中国の建設投資のピークは、2020年とあり、この話と符号する。 人口の波が、キーワードである。 ***** 2007年の本であ...
現在のアジアは、人口ボーナスを享受している。 国にもよるが、中国などは、2015年には、それが終わる。 スウェーデンの木材産業界のレポートには、中国の建設投資のピークは、2020年とあり、この話と符号する。 人口の波が、キーワードである。 ***** 2007年の本であるが、2014年の今こそ意味を持つように思う。 特に、アジアで何が起こっているのかについて、常に人口が増加しているアメリカ人は理解できないだろうから、よいフックになると思う。
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アジアの人口動態の趨勢を10年前に予測している。中国とタイは2015年を過ぎたところで人口ボーナス期を過ぎるとのことであるが、実態はどうか?
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