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荒地の恋
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2007/09/27 |
JAN | 9784163263502 |
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商品レビュー
3.5
22件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ノンフィクションなのか小説なのか。ねじめ正一さんが、詩人北村太郎の恋多き人生を描きました。「荒地の恋」、2007.9発行。私としては、歳を重ねたら穏やかで落ち着いた暮らしをしたいと思いますがw。
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本を読み終えたばかりは、胸の中にいろんな感情が湧いては消える。 私にはいつでも「覚悟」が足りないのだ、と思ったり。 ああいうふうに、大切な人をないがしろにはできないよ、と思ったり。 自分の気持ちに嘘をついたままで、それは生きていると言えるのか、と問いかけてみたり。 詩人は、会社勤めをやめ、妻に好きな女ができたと言い、家を出たらそれまでの20年では書けなかった詩が、またすらすらと書けるようになったという。 こころが動くと、血が体をめぐるようになり、頭の、それまで使われず休んでいた部分が活性化されるのだ、きっと。 「荒地」は、詩人の田村隆一、北村太郎、鮎川信夫らによって作られた同人誌の名前で、ねじめ正一著の『荒地の恋』は、田村と田村の妻 明子、北村太郎との三角関係からはじまる実名の小説。 はきはきとした物言いで、北村を魅了する明子はきっと私にこういうだろう。 どうせ、あなたみたいな若い人に、大人のイロコイがわかるはずはないのよ。 時代は昭和のど真ん中で、登場人物たちは、両親の年代よりもさらにすこし上なのだった。 だから私は、いつまでも小娘の気持ちで読んでいたけれど、途中でふと気が付いた。 明子が、田村の元を離れ北村と崖の下の小さなアパートに住み始めた時の年齢よりも、今の私のほうが上じゃないかと。 50を越えた男女の、それも互いに伴侶持ちの、男女の恋の行く末がパラダイスのはずはないと、想像するのは容易なことで、だから「荒地の恋」とはこれ以上の題名はないと思った。 誰に泣かれ、誰を裏切り、世捨て人のように暮らし、お金の心配をし続けても、歩き出し、歩き続けなければいけない「荒地」。 そこにはどんな風が吹き、どんな夕陽を眺めることができるのか、平坦な道を歩いているものにはわからない。 わかりたくもないという人も、迷い出るはずじゃなかったという人も、それぞれのみちをただ進んでいくしか方法はほかにない。 もちろん、わたしも。それがどこへ続いてゆくのか知っていても知らなくて
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16年冬にWOWOWでドラマ化(豊川悦司主演)されて、見る気はないんだけど、とりあえず原作は読んでみた。う~ん、こういう話はとても苦手。登場人物たちがみんな耐えられないわ。で、読み終わってから知ったんだけど、実在の人物の実話の小説化なんだって。それもう~んって感じ。
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