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あるゾンビ少女の災難

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/09/30 |
JAN | 9784048737616 |
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あるゾンビ少女の災難
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あるゾンビ少女の災難
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
かなりグロテスクな状況も多いのに表現が軽いのでそんな感じが全くしない。どたばたコメディタッチで面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
100年の時を経て現代の大学資料庫で目を覚ましたゾンビ少女。 興味本位で棺を暴き、彼女の“動力源”を盗み出した大学生6人を相手に殺戮の夜が始まった。 というような内容では確かにあるが、ゴシック的な丁装に騙される一品。 主人公ユーフロジーヌは300年前に造られた剥製人間少女。 貴族に生まれたせいか、おっとりまったり(何故か怪力)のアニメキャラだ。 肝心の“動力源”(状態維持装置?)をパックリ裂かれた腹から持ち出された後も、まず破られたドレスを嘆き落ち込む。 そんなお姫様を叱咤多めに激励するのが従者のアルマ・V。 今で言うメイドではあるが、主人を立てることを知らない毒舌キャラ。 これも剥製人間ではあるが、ユーフロジーヌとは製法が違うらしく、人間女性ほどの力しかないが、知識と洞察力でサポートしていく。 なんのサポートか。 “動力源”を持ち出した寮に住むオカルトマニア大学生6人への報復である。 天然ボケ+カルチャーショックでどうにもならないユーフロジーヌ嬢を引っ張り回しながら基本的にアルマが頑張るストーリー。 このテンポで、この空気感で殺戮の夜が始まる訳がないと諦めかけたとき、意外なところで幕が開く。 忍び込んだ図書館の管理人に見つかったユーフロジーヌは彼の腕をもぎ取り(うっかり)、それを投げつけ顔面を砕く(たまたま)という荒業をやってのける(不本意に)。 そしてそれを捕食(バリバリと)し形態模写するアルマ。 かなりグロい。 これがライトノベル。ライトじゃないし。ライトなの? 続く大学生6人との遭遇。キャラもやり取りもアニメのそれだが、手首を砕き(うっかり)、レンガの投球で頭蓋をぶち抜く(ごめんなさい)描写が挿入されていく。 シティーハンターなどのハンマーのアレとは違う、躊躇いと罪悪感。 採取した昆虫を手の中で殺さなければならなくなったような脂汗の出る気分に陥っていく。 ユーフロジーヌは怪力でも天然でも300歳の剥製人間でも、人間を殺害するのは厭なのだ。 それを尻目に“仕方ないのでやっちゃってください”のアルマ・Vとギリギリアウトのバランスで、部外者の警官やヤクザを巻き込み物語は進行していく。 武芸(通信教育)に長ける女子大生や百選練磨のヤクザ、そして最終決戦は圧巻の緻密さ。 同じ文中で早回しとスローモーションを使い分けるかのような描写力である。 更に皮膚と骨の痛み。 剥製人間と登場人物たちの痛みについつい同調してしまう。 キャラクターと内容が食べ合わせの悪い料理(しかもちょっと甘い)のようで食傷気味に。 個人的には本の厚みはこれの半分でよかったんじゃないかと思う。 池端亮 その他の著書 ・BLOOD+ ・みんなの賞金稼ぎ ・雷龍のヴァルキリー ―食べごろ斬魔行 などなど。
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猟奇的なはずなのにコメディ仕立て。惨劇のはずなのに感動有りの一冊。 人外主従の掛け合いが傑作です。
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