にゃんこおうじ

いもとようこ【作絵】

• 販売会社／発売会社: 金の星社
• 発売年月日: 2007/09/26
• JAN: 9784323013732

商品レビュー

2024/10/22

ワガママに育ったにゃんこ王子。
海で船から落ちてしまい、小さな島に流れ着くと…。

【ママ評価】★★★★
ストーリーがしっかりあって、教育的メッセージの強い絵本。
ワガママ、自己中心性、友達。
道徳の教科書とかに載ってそう。
ちゃんとハッピーエンドだけど、結末は読者に想像させる余白もあって楽しめる。
大人になって読むと、ワガママに育ててしまった親がダメだよなあ…と読んでしまう。
読む視点が変わってしまった自分。
歳をとったなあ。

【息子評価】★★★
猫がたくさん出てくるので割と楽しそうに聞いていた。
小さな文字で猫のセリフがいっぱい書かれているので、いろいろな声色でわちゃわちゃ読むと息子もわちゃわちゃ何か言い始めた。
母と息子がわちゃわちゃ好き放題に喋ってる状態で、もうぐちゃぐちゃ。
でもそんな雰囲気も楽しかった。
3歳0ヶ月

2024/05/20

わがまま放題の、にゃんこおうじが、流れ着いた島で、わがままを言えない状況で、初めて友情を学ぶ話。おうじのわがままは読んでいて引くレベルですが、島の猫たちが優しい猫ばかりで良かったなと思う。

2017/08/21

図書室にて、猫好きの娘（3歳）がこれも借りてくれろと、自分の意志で選び出して来た1冊。

王様や王妃様、家来たちから甘やかされて、わがまま放題に育ったにゃんこ王子。ある日、「海でお舟に乗りたい！」と言い出した王子は、家来が止めるのも聞かず海に出た挙句、遭難してしまいます。
流れ着いた小さな島で、王子は野良にゃんたちに出会いましたが、彼らは王子の家来ではないので、命令やわがままを聞いてはくれません……。

にゃんこ王子のわがままも、猫なのに木に登れないこと（危険だからとやらせてもらえなかった）も、どっちも親の責任なんだよなあ。
なのに、見知らぬ土地で失敗を重ねながら技術を身につけて友達も作って最後は自立までしちゃうんだから、（周囲の猫々に恵まれたとは云え）にゃんこ王子すごいな……えらいな……。

なんて、娘に読み聞かせながら、頭の中では真顔で色々考えてしまいました。

王子が置手紙と一緒に王冠を置いていくのに痺れました。
（王様と王妃様はどう思ったんだろう。自分たちの教育の間違いに気付いて反省したのか、それとも突然の息子の家出に困惑しただけなのか。）