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梶井基次郎小説全集
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 沖積舎 |
発売年月日 | 2007/09/20 |
JAN | 9784806021476 |
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梶井基次郎小説全集
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梶井基次郎の生前に発表した小説と習作を一作収めた全集。 ほとんど全ての物語に共通して登場人物が「えたいの知れない不吉な塊」あるいは嫌悪、憂鬱、焦燥に悩まされており、元気がある時でもどこか不健康さに溢れていて、気怠い雰囲気が常に付きまとっていた。また、心の不安定さやどうしようも...
梶井基次郎の生前に発表した小説と習作を一作収めた全集。 ほとんど全ての物語に共通して登場人物が「えたいの知れない不吉な塊」あるいは嫌悪、憂鬱、焦燥に悩まされており、元気がある時でもどこか不健康さに溢れていて、気怠い雰囲気が常に付きまとっていた。また、心の不安定さやどうしようもなさの描写が真に迫っていて、文章の節々から生活の匂いがした。 梶井基次郎と言えば「檸檬」と「櫻の樹の下には」が有名で私も好きな作品であるが、その他だと個人的には「Kの昇天」と「器楽的幻覚」が好みの小説だった。「Kの昇天」は、月と影に惹かれる青年のKの溺死の理由が手紙形式で語られる小説であり、一見結び付かないものが結び付いていくのが心地よく騙されているようで面白かった。「器楽的幻覚」は、何日にも渡る演奏会に通う青年の話だが、音楽会での喧騒と静寂、孤独が世間での憂鬱との綺麗な対比になっており、梶井基次郎の小説における一貫したテーマを音楽をメタファーとして綺麗に落とし込んでいるように感じられた。 読んでいて、「闇の絵巻」と「冬の蠅」に繋がりが見えたり、習作ではあるが「瀬山の話」の中に「檸檬」が出てきたりと全集を読んだからこその発見があるのもよかった。
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神保町三省堂の自由価格本フェアで購入。 梶井基次郎は定期的に読みたくなる作家の1人。読んでいると何故か落ち着くんだよな〜。
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常日頃、文学は出来るだけ初版に近い状態で読みたいと思っているので、一番好きな梶井基次郎を活版印刷+旧仮名遣いで読めるこの本は、一番のお気に入りです。
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