シャンパン 泡の科学

ジェラールリジェ=ベレール(著者), 立花峰夫(訳者)

• 販売会社／発売会社: 白水社
• 発売年月日: 2007/09/30
• JAN: 9784560027660

商品レビュー

2013/07/29

“グラスに入ったシャンパンの中で起きている最も興味深く美しい出来事の一部は、肉眼では見ることができません。”（「はじめに」より）

フルートグラスの中を優雅に立ち上るシャンパンの泡はいつ見ても美しいものだ。そして、シャンパンの泡を食中に楽しむのとはまた別の興味で、シャンパンの泡を科学的考察のもとに楽しむ人がいる。本書ではまずシャンパンの歴史や製法について軽く説明した後、「泡の誕生」「泡の上昇」「はじける泡」という泡のプロセスに従って解明。もちろん、内容は科学にもとづくものなのだが、小見出しの「育っていく泡」「はしゃぎまくる泡」「シャンパンの泡立つ音」などの言葉づかいに、ああこの人シャンパンが好きなのだなあと感じさせるものがある。

また、この本の装丁はそれ自体がシャンパンという飲み物を感じさせて素敵だ。ぜひ手触りを感じて欲しい。風合いのある帯がまた、泡を連想させる。

2009/05/03

かたつむりの殻はなぜ汚れないか　からの　つぎつぎ読書とても美しい本で　とても楽しい本なんか　寺田寅彦のエッセイとかを　思い浮かべてしまいました図書館のお酒の棚にあり　訳者も　ワイン系の訳をされている人らしいのですが　科学の棚にも置いてほしいなぁロウソクの科学とかの　のりで。

2007/12/20

筆者は物理学者。
単なる愛好家が飲酒の楽しさを語るのではなく、分析対象の魅力をさらに知るために、専門知識を屈指する。肉眼では捉えられない世界が、美を形作っていることを教えてくれる。きらめくシャンパンの泡が持つ、美しい物理学のための本。
クリスマスパーティの蘊蓄にどうぞ☆