![ルポ 戦後縦断 トップ屋は見た 岩波現代文庫 文芸124](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001563/0015633138LL.jpg)
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ルポ 戦後縦断 トップ屋は見た 岩波現代文庫 文芸124
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/09/14 |
JAN | 9784006021245 |
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ルポ 戦後縦断
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
昭和30年代に主に月刊誌に発表された記事を中心に編まれたルポルタージュ集。「噂の真相」がそのモデルとした月刊「噂」の発行者としても有名な著者だが、「赤線深く静かに潜行す」や「白い共産村」などを読むと、なるほどヒューマン・インタレストが行間から滲み出すような書きっぷりだ。 今やノスタルジーの対象として語り倒されている「昭和30年代」だが、本書を読むと様々な意味で隔世の感を禁じえない。特にそう感じたのは死傷者280人を出した国鉄事故を扱った「かくて「鶴見事故」は起こる」。事故直後に発表されたにも関わらず、この記事、とにかく冷静なのだ。当時政府の規制によりがんじがらめにされていた国鉄の経営状況を冷静に分析し、無茶なダイアも政府と国民(中でも都市住民)がよってたかって国鉄に押し付けたんじゃないか、という加害者擁護の論陣を張っている。翻って昨今のメディアはといえば、「福知山線脱線事故」の際、事故原因の究明もどこへやら、JR西職員が「ボーリング大会」をしていたやら、「飲み会」を開いていたやら、事故周辺への執拗でヒステリックな攻撃に終始した。 この彼我の差の背景には、「敗戦」という未曾有の「大惨事」の記憶がまだ国民一人一人の間に強く刻まれていた当時と、人が死ななくなった現代との死生観の隔たりがあるのだろうが、それにしても別の国の出来事と見紛うほどの変化である。 すでに昭和が歴史になっていた、ということであれば、このところの「昭和ノスタルジー」ブームにも何かしら理由があるのかもしれない。
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