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失敗事例から学ぶERP導入プロジェクト“最適解"
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスキー/ |
発売年月日 | 2007/09/03 |
JAN | 9784756150011 |
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
☆☆$$なかなか分かりやすかった。$$やはりERPは分かりにくいが、導入目的を明確にし、$$むやみにアドオンはしないことの大事さを感じた。
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元々は経営コンサルタントであった著者がシステムのコンサルタントに転身して(逆はよくあるがこのような転身は珍しい)、そこで学んだ失敗事例を列挙している。題名的には「ERP」であるが「SAP」のことと考えて問題ない。 ERP導入のプロジェクトが失敗する原因として主に下記のようなこと...
元々は経営コンサルタントであった著者がシステムのコンサルタントに転身して(逆はよくあるがこのような転身は珍しい)、そこで学んだ失敗事例を列挙している。題名的には「ERP」であるが「SAP」のことと考えて問題ない。 ERP導入のプロジェクトが失敗する原因として主に下記のようなことを挙げている。 1.要件定義が決まらないままプロジェクトがスタートする。 2.ERP導入の目的が不明確。ERPを導入しさえすればBPRが出来ると考えられているケースもある。 3.アドオンが大量に必要になるケースがある。著者はERPで出来ない部分はレガシーを残すなり、別のシステムを使うことも選択肢であると述べている。 4.現場からエースが投入されない、情報システム部門が貢献できない、トップマネージメントからのコミットメントがない、といった人的な問題。 SIの立場としてはどれも理解できることであり、導入企業で真剣に考えてもらうべきことと思う。 著者はまたERPの運用についても述べている。アウトソースがされすぎているために自社にノウハウが残っておらず、ERPの今後の活用、特に戦略的に使っていくということが出来ていないというのが現状であると述べている。 実際にERPに深く関わってきたからこそここまで書けるのだと思う。ERPに関わる人(導入企業にしろ、SIにしろ)全てにとって必読の一冊。
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本書は、SAPの導入・更新や運用改善を検討しているユーザー企業に向けて書かれた指南書だ。プロジェクトの各フェーズで陥りやすい事例を掲げつつ、ユーザー企業(特に基幹システムをレガシーで運用していた企業)がなすべきことを具体的に記している。 著者は元SAPジャパンの従業員だが、決し...
本書は、SAPの導入・更新や運用改善を検討しているユーザー企業に向けて書かれた指南書だ。プロジェクトの各フェーズで陥りやすい事例を掲げつつ、ユーザー企業(特に基幹システムをレガシーで運用していた企業)がなすべきことを具体的に記している。 著者は元SAPジャパンの従業員だが、決してSAP礼賛で書かれているわけではない。ERPは業務改革(BPR)ありきで導入すべきもので、BPRの結果としてERPが不要という結論に達することもある(p.61)という。また、SAPについては「会計の観点からは洗練された穴のないシステムと言えるが、反面『モノの流れを追う』ことが不得手」(p.54)と、その欠点も指摘している。 本書で繰り返し強調されるのがアドオン開発の弊害である。アドオンの開発は品質・コスト・納期のすべてに悪影響を及ぼし、その影響はアップグレード時に顕著になる。著者は、画面や帳票はERPの外に出すことを推奨している。また、すでに作ってしまったものも標準機能に戻していく運用を行なうことが賢明だと説いている。アドオンを減らすことが改善につながるという発想は、私は持っていなかった。 また、ユーザー企業内にSAPのノウハウを有する人間を確保しておくことの必要性も強調されている。これはベンダーマネジメントの観点から言えば当然のことで、ユーザーが無知だと実質的な意思決定をベンダーにゆだねてしまう。
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