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何かが道をやってくる 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1964/09/24 |
| JAN | 9784488612016 |
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何かが道をやってくる
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商品レビュー
4.4
36件のお客様レビュー
ある日町にやって来たカーニバルには、奇妙なものが多くあった。時を行き来する回転木馬、蠢くような刺青を纏った男、すべてを見透かす魔女。隣同士で親友のジムとウィルはそのカーニバルに魅入られ、付け狙われることになる。楽しそうな雰囲気が満載でありながら、恐ろしくもあるファンタジーです。 ...
ある日町にやって来たカーニバルには、奇妙なものが多くあった。時を行き来する回転木馬、蠢くような刺青を纏った男、すべてを見透かす魔女。隣同士で親友のジムとウィルはそのカーニバルに魅入られ、付け狙われることになる。楽しそうな雰囲気が満載でありながら、恐ろしくもあるファンタジーです。 カーニバルの要素は最初華々しく、魅力的に見えました。しかしその不可思議さはどんどん怪しさを増してきて、邪悪極まりない姿を見せることになります。終盤はもうハラハラしっぱなしで見ていられない、という心境に。ジムとウィル、そしてウィルの父であるチャールズは邪悪なカーニバルに打ち勝つことができるのか。 チャールズのキャラクターが良いですね。「老人」と記されていることが多々あるので気になってしまいました。五十四歳って……今ならもっと若々しく力に溢れているかな。ときどき弱々しくも感じられつつ、しかし彼のゆるぎない信念には安心させられます。
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その年ハロウィンは早くやってきた。10月24日の午前3時、イリノイ州の田舎町に到着したカーニバル「ダーク&クーガー魔術団」が連れてきたのだ。 巨大な身長で全身に生きた入れ墨を施すダーク、溶岩飲みの男、ミスター・エレクトリコ(電気男?)、モンスターの気球、宙吊り男、悪魔ギロチン、骸...
その年ハロウィンは早くやってきた。10月24日の午前3時、イリノイ州の田舎町に到着したカーニバル「ダーク&クーガー魔術団」が連れてきたのだ。 巨大な身長で全身に生きた入れ墨を施すダーク、溶岩飲みの男、ミスター・エレクトリコ(電気男?)、モンスターの気球、宙吊り男、悪魔ギロチン、骸骨男、塵の魔女。 そんな夜中のカーニバルを見に行った二人の少年ウィル・ハローウェイとジム・ナイトシェイドはカーニバルの悪意に気がついてしまった。 プロローグでは「二人の少年は一夜の経験で少年から大人になった」ことが記される。ウィルとジムは生まれてから14歳の誕生日直前の今まで一緒に過ごした相棒だけれども、二人には光と影というような違いがある。 ウィルはほとんど白い金髪で、両親と共に暮す。父親のチャールズは図書館員で今は54歳。つまりウィルの母親は彼よりかなり年下で、チャールズは「まさかこの年で妻と子供に恵まれるとは」と戸惑い続けている感じ。 ジムは栗色でくしゃくしゃの髪にミントグリーンの目で母と二人暮らし。家庭内に不幸なことが相次いだようで父親は家を出ていった。そこで母親はジムを心の支えにし、ジムにすがるような人生を送っている。 二人はとても仲が良いけれど、穏やかな家庭のウィルに対して、早く大人になりたく危険を求めるジム。二人の違いは「光と闇」のようだとして繰り返し書かれる。 この二人が目撃したこのカーニバルの悪意の道具が小説として悪のファンタジックでもある。前に進めば時間が経ち逆回転すれば時間が戻るメリーゴーランド、人から体を奪う電気椅子、人間のほしい姿を写す鏡の迷宮、邪魔者を探す気球、生き物のように変化する入れ墨…。 興行主のダークとクーガーは、興行をしながら観客を取り込んで年齢を操作したり、身長や身体の機能を奪ったりして手下にしているのだ。そして今はカーニバルの秘密を知ってしまったウィルとジムを追いかけている。 カーニバルから狙われることになったウィルとジムはカーニバルの魔の目から逃れるために、ウィルの父親チャールズのもとに駆け込む。このチャールズは前半では成長してゆくウィルを見るたびに「息子は成長し、自分は年老いる。自分は息子と一緒に走ることができない」と人生に萎縮しているかのようだ。しかし二人の少年に対してはさすがは図書館員ということもあってか穏やかだが物知りで人生への造詣も深く、二人の少年を守りカーニバルと戦う決意を持固める。 カーニバルは二人の少年とチャールズを追いかけてくるが、チャールズは邪悪な彼らの弱点が人間の幸福な感情や笑顔だと気がつく。 カーニバルと戦う彼らだが「大人になりたい」ジムがメリーゴーランドに乗って年を取ることへの魅力に負けそうになったりしてちょっと心配になってしまった。 小説としてはさすがに最後に邪悪なカーニバルを倒すんだが、この先も悪意の「なにか」は手を変え品を変え形を変えて道の先からやってくるだろう。人間の持つ憐憫や慈悲で、今回のようにそれらに対抗していくしかない。 プロローグでは「この経験により二人の少年は、もう少年ではなくなった」ことが書かれるのだが、物語としては人生に萎縮していた初老(と本人は思っている)の男が人間の喜びに向かい合う話でもあった。 子供の頃にテレビ放送でこれの映画版(後書きによるとすったもんだの挙げ句なんとか創られた失敗作(^_^;)を見た覚えがあるんですよ。とはいってもなんか薄暗い雰囲気というかホラーチックだったなあという印象で、鏡の迷路で混乱する女性とか、少年の一人がメリーゴーランドに乗ろうとするのをもう一人が止めようとするとかうっすらとした記憶しかないんですが、なんかホラーだと思っていました。 今回小説を読んだら小説としての文章がよいんですよ。邪悪なカーニバルの様子を延々と羅列するとか、印象的な文章の回し方とか。 <しかし、この時計には針がなかった。 彼自身にとって、少年たちにとって、あるいはなにも知らない町の人々にとって、いまが人生の夜の何時に当たるのかが分からなかった。P253> <氷は冷たい。 氷の内部の空虚は温かい。 彼はこの部屋から去りたかった。(P44)> 夜の図書館について。 <外の世界ではたいしたことは起こらない。だが、特別なよるにここ、つまり紙と革に囲まれた国では、何が起きても不思議はないし、じっさいにつねに起きている。P26> 始終不気味な雰囲気はあったし、少年の危うさや初老(自称)の不安さもあるし、「なにかはまたやってくるだろう」という不吉な予感もある。 しかし人生の喜びもあるし、戦うことの強さ、そして友人や家族の強さもあり、人間の強さも感じました。
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母の勧めで読みました。 海外ホラー小説が感覚的に読みづらい体質なのと昔の翻訳だからなのか、読むのに時間がかかってしまいました。 率直に文章は苦手... だけどラストの方の「少しだけ...」のくだりは唯一ゾッとしたし、好みの心理描写でした! 名作と言われるのはよく分かります。
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