フランス人権宣言の精神 南山大学学術叢書
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フランス人権宣言の精神 南山大学学術叢書

澤登文治(著者)

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フランス人権宣言の精神 南山大学学術叢書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 成文堂
発売年月日 2007/03/01
JAN 9784792304195

フランス人権宣言の精神

¥1,375

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2013/12/07

フランス人権宣言の「起源」をめぐるイェリネックとブトゥミーの論争を手がかりに、人権宣言を貫く思想原理がいったいどのようなもので、誰のものであったかを明らかにしようとする研究。もちろん、論争の紹介は取り掛かりにすぎず、その後一日単位での国民議会の議事進行が克明に再現されている。その...

フランス人権宣言の「起源」をめぐるイェリネックとブトゥミーの論争を手がかりに、人権宣言を貫く思想原理がいったいどのようなもので、誰のものであったかを明らかにしようとする研究。もちろん、論争の紹介は取り掛かりにすぎず、その後一日単位での国民議会の議事進行が克明に再現されている。そのなかで、ラファイエットやシィエス、ミラボーといった人物ではなく、デュポールという(おそらくそれほど)知られていない人物がクローズアップされていく。最終的に、この研究では彼が実質的に起草した「第六部会草案」が人権宣言のたたき台になったことをきわめて実証的に裏付けている。もちろん、彼が「危険な」ルソーの直接民主制構想を代表制構想と融合させたという評価については、そもそもルソーの論理がジャコバン独裁を基礎づけるのに足りるのか、という問題の検討が必要であろうが、人権宣言がいかなる過程を経て制定され、それに実質的な影響を及ぼしたのが誰であったのかは、この研究において明快に示されている。

Posted by ブクログ