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駆けこみ交番 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2007/08/27 |
JAN | 9784101425450 |
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駆けこみ交番
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商品レビュー
3.6
47件のお客様レビュー
高木巡査の新たな舞台は、世田谷区等々力の交番。お仕事小説の雰囲気も散りばながら、ミステリに発展。高木聖大の成長を楽しむ作品。
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久々に乃南アサさんの作品を読み返す。 新米巡査の聖大が主人公の気軽に読めるこのシリーズもの、もうちょっと読んでみたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
お巡りさんが主人公の人情ものと軽く見ていたが、どうしてなかなか、結構深かった。 『駆け込み交番』 乃南アサ (新潮文庫) 新米巡査の「高木聖大」が主人公の短編集である。 四作収録。 物語はいきなり、“彼氏のマンションのドアを罵声とともに蹴り上げるすさまじい女を説得する”という任務にあたる聖大のシーンから始まる。 お巡りさんって大変だ。 聖大は、よくある新米のお巡りさんのイメージの、熱意があって正義感が強くて失敗も多いけれど真面目な好青年、というのとはちょっと違う。 私服は派手だし、ピアスの穴開けてるし、16歳から煙草吸ってたらしいし、田舎の交番勤務なんかよりかっこよくて派手な刑事になりたいとか思っているし、おまけに彼女が欲しいと年中ぼやいている今どきの若者なのだ。 聖大の勤務する等々力警察不動前交番は、管内に等々力渓谷を有し、自然が多く残る平和なところである。 四日ごとのローテーションで、外回りや交番内の仕事、立番などが回ってくる。 SWやPS・PM・PCなどの専門用語が使われていたり、SWに入る緊急情報や無線での会話が、緊張感があってリアルだ。 しかし、物語は決して“警察24時”のような緊迫したものではなく、事件はいろいろと起きるものの、どこかのどかである。 眠れない夜に時々交番にやって来る、自称不眠症の大金持ちの老婦人「神谷文恵」と、彼女率いる老人クラブ“とどろきセブン”。 メンバーは七人、すべてじいさんばあさんだが、これが只者じゃない。 年寄りだと侮るなかれ、彼らはプロの技術屋集団なのだ。 彼らは特技を生かしてボランティアで教室を開き、人に教えている。 そしてのちに分かるが、彼らには表には出さない裏の顔があった。 パワフルかつミステリアス。 こんな年寄りになりたいわ。 そんな老人たちと聖大との出会いを描く一作目「とどろきセブン」に続き、二作目「サイコロ」では、ネグレクトにあっている幼い兄弟をセブンのメンバーが陰でこっそり助ける。 “お稲荷さん”の演出が心憎い。 三作目「人生の放課後」は“とどろきセブン”の結成秘話である。 少し悲しいメンバーの過去と、それを乗り越えてきた強さは、私なんかの若造が簡単に語れるものではなく、永く生きるとはこういうことか…と、しみじみ考えさせられた話だった。 四作目「ワンワン詐欺」は、文恵の知り合いの老婦人が犬を誘拐されたと交番に駆け込んできたことがきっかけとなり、15年前の文恵の夫の死の真相にまで辿り着く、というお話。 聖大は定年間近のベテラン刑事の助手として、張り込みや聞き込み、尾行を経験し、ともに行動することで老刑事の生き様を見る。 「ものの弾み」「行き当たりばったり」「彼女にふられた腹いせ」で警察官という職業を選んだ聖大が、彼ら老練の先達たちによって成長していく過程が清々しい。 聖大とセブンのメンバーだと、私は年齢的には両者の中間かギリギリ聖大に近いのだけれど、彼の成長を老人たちと同じ目線で微笑ましい気持ちで見てしまう。 応援される側から応援する側に、自分も変わっていってるんだろうな。 決して熱心な警察官とは言えない聖大だが、そう思いながら冒頭の、女性を説得する場面に戻ってみると、ちゃんと仕事をしている聖大がちょっとかっこよく見えてしまうのがふしぎだ。 彼の成長が楽しみです。 (解説によると谷中あたりに異動になったとか) 頑張れ!
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