挑戦 巨大外資(上)

高杉良【著】

• 販売会社／発売会社: 小学館/
• 発売年月日: 2007/08/24
• JAN: 9784093797740

商品レビュー

2019/01/07

実に面白かった。人事って、スリリングなリスクなんですね。
外資会社の実態を、CFOとしてヘッドハンティングされた池田を
通して描こうとしている。
実にテンポが良く、ホリエモンのニッポン放送の買収から
始まって、外資の持つ人事の争いを描写する。
日本で、採用されたがゆえに、本社への人脈は少ない。
そして、日本の会社に派遣される　社長の能力を
経理本部長として、見抜きながら、処すべきことを処していく。
なるほど、こんな風に　対応するのかと
いい勉強になりました。
ジョー佐藤。自分の身辺調査をされたということで怒り、
やめるという反応が、意外だった。
本社採用の上杉の情報のネットワークは、並々ならぬが、
明らかに本社ギブソン社長に近い人間に思える。
社長秘書の井上優香の「女王」ぶりと貪欲さには驚く。
上杉、直井をてなづけ、情報把握する池田の手腕は、素晴らしい。
ゲアリー社長の臭覚は、よく効いているが、
藤田に対して、闘争心がありながら、認めてしまうのは、
あまり理解できないが、判断ミスが大きいのでしょうね。
問題は、藤田に対して、誰がバックアップしているのかが
上巻では、見えないことだね。
人事抗争から企業間の抗争にはいってしていくのでしょうね。

2013/09/22

過去に池田さんの働き方、メルの侠気に感銘を受けた作品を、たまたま図書館で手にした勢いで再読。

その頃からは自分も成長していると思いますが、やはり感銘を受けました。
ですがラストの買収劇はなんともいただけない。一従業員が翻弄されてしまうのは仕方がないのかもしれないが…

自分自身（家族も）を守るためには、自己研鑽を続け、必要とされる人材となる事はもちろんの事、運も必要なのだろう。（きっついですが）

2012/12/25

この手のやつって読みにくいのが多いけど、これはとても読みやすいです。ちょっと話が淡々と進み過ぎな感じ。