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翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない ちくま学芸文庫
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翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない ちくま学芸文庫

永井均【著】

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翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2007/08/10
JAN 9784480090928

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翔太と猫のインサイトの夏休み

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商品レビュー

4.2

49件のお客様レビュー

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2024/09/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

それが実際の人間の存在であろうが言葉であろうが絵や本や創作物から感じた人間的な概念であろうが理想の未来の伴侶であろうが過去の想い出であろうが動物や真の世界などの非人間的なものであろうがなんでもいいが、たとえばどんなに孤独な人間であってもなんらかの所謂「繋がり」を感じる瞬間がなければ生き続けていられないような気はしている。しかしそれにも関わらず真の意味で「 “本当に” ひとりになってしまった(しまう)」と思い知る瞬間が人生のどこかの段階で必ず来るような気がする。そしてそう考えたりそれを敢えて言葉にしたりすることによってそれ以上のまだ「なにか」があると信じたいということだろうか(そのなんと心強いことだろう!)

Posted by ブクログ

2023/10/14

真夏の自由研究シリーズのつもりでほんの出来心で読み始めたところ、とんでもない思考と思索のなかへ飛び込んでしまっていました。 読んでは考え、読んでは戻り、しばしば居眠りこきつつもどうにかこうにか読了。気付けば10月に。これが’永井哲学’か…。 「予備知識のいらない、『子ども』のた...

真夏の自由研究シリーズのつもりでほんの出来心で読み始めたところ、とんでもない思考と思索のなかへ飛び込んでしまっていました。 読んでは考え、読んでは戻り、しばしば居眠りこきつつもどうにかこうにか読了。気付けば10月に。これが’永井哲学’か…。 「予備知識のいらない、『子ども』のための哲学入門。」という紹介と本秀康氏のほのぼののんびりした装画が醸すシニカル。これらを額面通りに受け取るのは早計、いや、確かにこれは哲学に関しては何にも知らない、ナチュラルな「子ども」の状態のうちに読んでおきたい一冊でありました。〈はじめに〉に曰く「この本の語っていることが、たとえ専門家には理解されなくても、中学生・高校生には理解される可能性を、私は信じています。」(p9)とある通り、妙に中途半端な知識を持たずに触れるべきであろう。 以下、私なりに得た事を書き出す。 ・「ぼくらが知ることができないような事実によって正しい主張であることはできないんだよ。」(p36)…感情論や感覚論でほんとうは/実は〇〇に違いない!と正しく主張することは出来ない。「その『正しさ』がどういう観点からのものか」(p37)を認められるか否かが重要。 懐疑論的アプローチ。デカルトのはなし。 ・自分という、《ぼく》が存在することの「奇跡性」(p126)、超越論的観念論、カントのはなし。超越論的とは「ぼくらが経験できる世界を超えて、あたかもその外に立ったかのような立場から、ぼくらが経験できる世界の成り立ちとしくみを調べる、そういう哲学者の立場」(p136)のこと。 ・「自分の気に入った考えしか自分のものとして持てない人は、思想は持つことはできても、哲学をすることはできないんだよ。」(p155)「ぼくらの側に絶対的な正しさがあるという事実と、それはぼくらの側がたまたま多数派だったからだという事実とは、いわば次元が違うんだよ。」(p156)…「哲学が人々に受け入れられるっていうのはね、みんながその主張に賛成するようになることじゃないんだよ。むしろね、その主張に反対する人でさえも、その哲学が設定した空間の中でしか反対できないようになるってことなんだ。」(p207)「前提されることになる空間こそが哲学なんだ。」(p208)’正しい’ということの不確実さと心もとなさ。ちょっとまだ腑に落ちていない章。 ・人生の意味とは。「死ぬのが嫌なのは、死んでるって状態じゃなくて、もう生きられないってことが嫌なんだよ。」(p244)「存在と無は、生と死は、究極的にはね、話じゃないんだよ。それは、現実なんだよ。ただ、受け入れるべき現実なんだよ。」(p249)「人生の全体を、つまりそれが存在したってことを、まるごと外から意味づけるものなんて、ありえないさ。そんなものがありえないってことこそが、それをほんものの奇跡にしているんだ」(p251)。ハイデガーのはなし。存在論的差異。 目が覚めるような読書ではあったが、まだまだ自分の言葉に落とし込めるまでには至らず。その意味でまだ星は付けられないと判断した。クタクタになるまで探究を続け、考えなければ。 13刷 2023.10.14

Posted by ブクログ

2023/04/17

哲学について考えるきっかけの本 中学生の伊豆蔵翔太と猫のインサイトによる対話型の哲学入門 今が夢ではない事を証明できるか? 培養器の中の脳が体験している可能性 「自分」という特別性 他者との認識違い 他の人と見ている色は違う可能性 他人が感じる痛みとは? そもそも他人に心はあ...

哲学について考えるきっかけの本 中学生の伊豆蔵翔太と猫のインサイトによる対話型の哲学入門 今が夢ではない事を証明できるか? 培養器の中の脳が体験している可能性 「自分」という特別性 他者との認識違い 他の人と見ている色は違う可能性 他人が感じる痛みとは? そもそも他人に心はあるのか? 自由意志とは? 時間と空間は存在するのか? 死を恐れる理由 哲学書を読んで学べるのは「思想」であって、哲学そのものではない 哲学とは、ただひたすら己の中で自問自答することで得られるものなのかもしれないですね 私は今まで哲学書のようなものは読んだことないけど 本書で語られているような事はある程度は考えた事がある 今が夢でない証明もできないし、培養器の中の脳の可能性も否定できないしのはわかる なので、その時点で考えるのをやめてたな 他人の感覚は自分には想像することしかできないし 他人にも自分と同じような意識体系がある事も若干の疑いを持っている そもそも自分の意志というものが存在するのかも疑わしい 自由意志なんてものはなくて、どちらかというと決定論寄りの考えかな 空間と時間に関しては、もともと高次元の何かが存在していて、ビッグバンによってこの宇宙のルールが決まったというイメージをしている 宇宙の発生の前には「無」があったというよりは、「何ものでもない何か」だったのではなかろうか 死を恐れるのは、自分という主体の喪失だからでしょうね どうなるのかを知らないし、想像もできないし、他者の有様から想像するに待っているのは消滅 だからこそ人は宗教というものを発明したのでしょうし 哲学も結局はそこに行き着きますよね 哲学について、今まで本を読んでこなかったけど、意外とそれっぽい事については考えていたんだなぁと我ながら感心した だからといって新たに哲学の本を読もうとは思わない 本書でも語られているように、哲学書は思想を知るための本に思える 本当の哲学が自分の中にしか答えはないと思うよ

Posted by ブクログ

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