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SOA 改革を加速させる経営基盤の作り方
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2007/08/13 |
JAN | 9784822216702 |
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SOA
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SOAのお勉強。 …営業部門が獲得を試みる新規顧客もシステム部門の対応の速さで決まってしまうことになる。 このような成長と変革の中で、システム部門は常に短納期開発が要求され、またそれに応えてきた。安く早く作るための知恵を使い会社に貢献してきた。当然、営業部門からは喜ばれ、また...
SOAのお勉強。 …営業部門が獲得を試みる新規顧客もシステム部門の対応の速さで決まってしまうことになる。 このような成長と変革の中で、システム部門は常に短納期開発が要求され、またそれに応えてきた。安く早く作るための知恵を使い会社に貢献してきた。当然、営業部門からは喜ばれ、またシステム部門を統括する管理部門としても開発戦力への投資を繰り返した。そして気がついたことは、 ・毎年投資を継続する。減ることのない投資である ・作った仕組みが増加し、部分的なビジネスの変更に対応するためにシステムの手直しを順番に行っても数年かかる ・数年サイクルで元に戻る次の改修が待っており終わらない ―といった悩ましい状態だった。 短納期開発で用いた知恵とは、過去の仕組みの似た部分をコピーして、違う点のみ修正することで新規顧客に対応することだった。これは一般に、システム部門が行っている知恵であり、現在の仕組みを熟知した経験者の成せる業である。ただし、一つの仕組みで既存顧客と新規顧客が対応できるような回収は行わない。既存顧客への思わぬ影響を考えて、改修せずにそのまま使い続けている。コピーした側を修正して似て非なる別のシステムとして誕生させるのである。この結果、よく似ているが多少違うシステムが2つできることになる。これを繰り返したため、共通の機能を変えるためには、コピーしたすべての「似て非なる」仕組みの共通部分を改修しなければならない。これに伴い、改修コストが膨大に増えていった。 そもそも「サービス」を定義するということは、共通で再利用可能な仕事の単位を探すことであり、その仕事は独立性・自己完結度が高いなどの基準を設けて分析を行う。…SOA化するなら再利用度の高く、独立性・自己完結度が高い「サービス」から取り組むべきなのである。 さらに、「サービス」と呼ぶ部品を管理状態に置くことで活用度は高まり、結果として新しい仕組みを作りたいお客様の時間と費用を大きく圧縮することが可能になるのである。 SOAの要はモデル化と構造化であり、必要性は昔からあった。 IBMが提案しているモデリングは、企業をコンポーネント(部品のような構成要素と考えていただきたい)として分割する手法である。企業を「コンポーネント化」するということは、企業活動そのものを利用価値のある単位や部品の集まりであると考えることである。 企業には企業固有のビジネス戦略と目標があり、実現のための施策を練り上げる。具体的には、次のようなものが挙げられる。 ・非戦略的な事業領域を近い将来アウトソーシングすることによって、本来の戦略的領域にパワーを注力する。そのために「切り離し可能な業務」を新たに見いだす必要がある ・新たな戦略活動として注力すべき業務領域を見いだし、そこに対して最適な投資計画を立案する ・各事業領域への情報資産の投資を企業の考える戦略の優先度に合わせたものに最適化する コンポーネント化の真の狙いは、組織や資源といった現状の物理的な要件などに呪縛された企業構造を、いったん論理的なコンポーネントとして整理した上で、ビジネス戦略に沿った施策が展開できるように分析・整理していくことであり、コンポーネントに分割すること自体が目的でない。 ■コンポーネント・ビジネス・モデリング ・企業にとって必要な機能を、重複することなくビジネス・コンポーネント(ある意味での構成要素)とみなしてモデル化する ・見いだされるべきビジネス・コンポーネントは、単独で機能する単位で整理され、ビジネス機能として切り離しが可能な状態が望ましい ・経営資源・人材・技術の視点で、何らかの価値提供を可能とする論理的な単位としてとらえる すなわち、企業活動を構成するアクティビティを抽出し、互いに重複することなく、類似したアクティビティをビジネス・コンポーネントという単位にまとめて、企業全体を俯瞰するマップ(ビジネス・コンポーネント・マップ)を作成していくことになる。 ESBは比較的小規模のプロジェクトに採用可能であり、段階的に拡張できる、と筆者は考えている。 SOAの議論において、サービスの粒度ということが話題になることがある。最適な粒度とは業務上の目的を直接実現する単位といってもよい。「ある商品の発注に対する納期は?」という要求に対して、必要なのは現在その商品の納品に要する日数である。このとき、この商品の在庫はあるのか、そしてそれはどの倉庫にあり最も短納期で届けることのできる倉庫はどこか、ということは、答えを出すための過程にしかすぎない。利用される単位は業務としての目的を持った単位であるということだ。このように、業務上の要求に直接応じることができるようなサービスを実現させることができるのである。
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