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語るに足る、ささやかな人生 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館/ |
発売年月日 | 2007/08/06 |
JAN | 9784094081947 |
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語るに足る、ささやかな人生
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語るに足る、ささやかな人生
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
人口三千人にも満たないアメリカのスモールタウン ばかりを訪ねて描かれた一冊。 ジャンルで言えば旅行記ということになるんだろうが、 この美しさと爽やかさはもはや旅行記のそれではない。 巻末解説にある通り「素晴らしい短編小説」のそれだ。 小さい町だからこそ持ち得る時間や責任、そし...
人口三千人にも満たないアメリカのスモールタウン ばかりを訪ねて描かれた一冊。 ジャンルで言えば旅行記ということになるんだろうが、 この美しさと爽やかさはもはや旅行記のそれではない。 巻末解説にある通り「素晴らしい短編小説」のそれだ。 小さい町だからこそ持ち得る時間や責任、そして、 小さい町だからこそ分かるつながること、つなげて ゆくことの重要さ。 それぞれのスモールタウンの空気がありありと伝わって くるのは、著者の研ぎ澄まされた五感が成せる業だろう。 暖かい空気だけでなく、嫌悪と反感の入り混じった空気 も正確に感じとって、かつ、それを感情的にならずに 受け止めているのが、なんともスマートだ。 うん、久しぶりにアメリカに行きたくなった。 本書は、往来堂書店の「D坂文庫 2010年冬」のライン ナップ。さすが往来堂。脱帽。
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人生がひとつの物語だとしたら…つまり人生という不確かなものが、物語として紡がれることによってようやく意味や形状を得るものだとしたら、その物語は記憶によって構成されている。 胸のなかの然るべきところに収まっていた記憶が時間を経て発酵をして、そして然るべき時間を自分で選んで表層に浮上...
人生がひとつの物語だとしたら…つまり人生という不確かなものが、物語として紡がれることによってようやく意味や形状を得るものだとしたら、その物語は記憶によって構成されている。 胸のなかの然るべきところに収まっていた記憶が時間を経て発酵をして、そして然るべき時間を自分で選んで表層に浮上してくる。それを人は人生の感触として受け取り、さまざまな過去を生きてきた遠近法を描く。そのようなものがひとつひとつ、あやふやな自分の支えとなっていく。
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小生、70年代中盤から80年代初めにかけて、アメリカの田舎町にての生活をしており、まさしく本書にあるような暮らしに接していたので、深く共感する。文章も優れており、私の記憶が本書を読みながら鮮明に浮かんで来た。 古き良きアメリカはこういうものなんだよね。
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