釜石ラグビーの挑戦

大友信彦【著】

• 販売会社／発売会社: 水曜社/水曜社
• 発売年月日: 2007/08/08
• JAN: 9784880651989

商品レビュー

2022/06/16

「大友信彦」が「北の鉄人」を継ぐ者たちの7年間を綴ったノンフィクション作品『釜石ラグビーの挑戦』を読みました。

「日本ラグビー狂会」編集の『日本ラグビー世界への始動』に続きラグビー本です。

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前人未踏の7連覇を成し遂げた新日鉄釜石ラグビー部は、その後長きにわたり低迷。
2001年にクラブ化し、「釜石シーウェイブス」として再出発を図った。
紆余曲折を経て誕生した青ジャージー、選手の就業先問題…。
多くの試練を乗り越え、彼らは再び頂点をめざす!
偉大なる「北の鉄人」を継ぐ者たちの7年間の戦いを綴る熱きノンフィクション。
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ちょうど私が学生の頃に7連覇を達成し、無敵を誇った新日鉄釜石ラグビー部…　その7年間を綴ったドキュメンタリーで、以下の5章構成になっています。

　■第1章 誕生―「北の鉄人」がクラブチームに
　　・日本初の本格的な地域密着型クラブへ。新日鉄釜石の挑戦
　　・『灯は消えず』クラブ化―終わりでなく始まり ほか
　■第2章 決意―闘将加わり上昇気流(現役復帰も―アンガス、東芝府中ヘッドコーチを退任
　　・アンガス、東芝府中ヘッドコーチ退任「4月にまた日本で」 ほか
　■第3章 現実―去る者たちの理由
　　・習志野自衛隊から来た背番号3
　　・悲運の高速フィニッシャー ほか
　■第4章 情熱―仙人峠を越えて
　　・やってきた男。26歳、無職
　　・タックルで顔を骨折する幼稚園教諭 ほか
　■第5章 未来―自ら考え、走るチームに
　　・27番目のスクラムハーフ
　　・ファーストジャージーは広告だらけ ほか

自分のラグビー人生を思い出しながら読んでしまいました、、、

「釜石シーウェイブス」とはレベルが全く違いますが…　クラブチーム運営の難しさを思い出しましたね。

練習や試合に人数が集まらない、

選手のキャリア（経験）、スキル、年齢が異なる、

ラグビーに対する情熱に温度差がある、

これらのことから、チームとしての共通の目標を持ち、同じ気持ちで取り組んで行くのが難しいんですよねぇ。

チームが強くなっている過程では気付き難いことなんですが、チーム力が下降している際には顕著に感じる課題でした。

そして、怪我で仕事に影響影響を与えたり、家族と過ごす時間とのバランスが崩れたりすると、それをきっかけにラグビーから離れてしまうケースが多かったですねぇ。

なんだか、思いっ切り感情移入して読めましたね。

「釜石シーウェイブス」は、今シーズンもトップイーストで頑張ってます…　応援したくなりました。

2015/10/17

著者とたまたま知り合うことができましたが、恥ずかしながら作品を読むのは初めて。
正直、文章は読みにくかったですが、熱さは確実に伝わってきました。
にわかラグビーファンでもなんでもよいので、日本のラグビー熱が冷めぬよう。