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酔古堂剣掃 「人間至宝の生き方へ」の箴言集 PHP文庫現代活学講話選集5
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所/PHP研究所 |
発売年月日 | 2005/07/05 |
JAN | 9784569664118 |
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酔古堂剣掃
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本書を手にとるまで、聞いたこともない古典であった。 中国・明末の教養人 陸紹珩の著で、史記や、漢書など50数種の古典の中から名言、嘉言を集めた読書メモである。 酔古堂とは、陸紹珩の雅号であり、剣掃とは、世俗の邪気を掃ういう意味とある。 広く知られた、菜根譚よりも内容が豊富で面...
本書を手にとるまで、聞いたこともない古典であった。 中国・明末の教養人 陸紹珩の著で、史記や、漢書など50数種の古典の中から名言、嘉言を集めた読書メモである。 酔古堂とは、陸紹珩の雅号であり、剣掃とは、世俗の邪気を掃ういう意味とある。 広く知られた、菜根譚よりも内容が豊富で面白い。明治大正のころまでは普通にあって、昭和初めにはほとんど見かけなくなった。 安岡正篤氏の解説の前半は、風流と花鳥風月であり、後半は、儒・仏・道からの名言、戒めのことば箴言である。 気になったのは以下です。 ・仏典「悲華経」の中に、「穢国悪世」。現世が、穢国であり悪世であり、末世、衰世といっている。その穢れた世から、菩薩の救いが生まれることは尊いといっている。大悲は、悲願につながり、菩薩の悲願こそが、大悲の至極なのである ・「独」という文字は、深遠の意味がある。1つは、孤独の独であるが、その他にも、「絶対」という意味がある。相対を超越する。つまり人間も独となる。絶対の独なのである。それは、独立、独参、独行となる。 ・教科書みたいな参禅をやらなくても、禅そのものの心、禅意の多い人はいる。かえって、うさんくさい禅僧とか、禅客なんかよりもずっと超脱した妙境にある人もいる。 ・淡:ひと言でいうなら、甘いとも渋いともなんとも言えない妙味、これを淡という。 ・学問なんていうのは、何も書物をたくさん読んでいることではない。本当に考えて書を読む。書を読んで考える。そこに本当の学問がある。 ・「閑に耐える」ということは、なんでもないことのようで案外できない。 ・「歓喜の酒を飲む」:苦しい酒を飲むんじゃない。歓喜の酒を飲む。喜びの酒を飲む。 ・人間は無知でも非常にいい人物がいる。逆に多知、有知、知識、智恵は非常にあるけれど、かえって嫌な奴がいる。人がよく、しかも知識が豊かであるという者はなかないにいない。 ・宰相になって得意になるような人、宰相になって非常に派手にやるというような人は、名宰相の中には入れぬ。東洋古今のこの宰相学というものを学んでみると、そういう宰相はだめだ。落第である。本当の宰相は共通して宰相たることに淡々としている。満足とか得意とか、いわんや誇りとか、名誉とかそういう主観をもっておらぬ。 ・「子孫自ら子孫の計あり」:倅は倅でやるがいい、やれんような倅じゃ仕方ない。 ・「枕を邸中に高くし」:官途に就かず、民間にあって、枕を高くして眠ること ・君子に三惜あり:ここに生まれ生きていながら勉強しない、またと帰らぬこの日を無駄に過ごす、この身を大切にしないで失敗に持っていく ・政治に四態あり:傲世の法:世におごる、維世の法:世の中を破綻することなく続けていく、出世の法:世の常識から一歩でて先んずる、垂世の法:世俗にとらわれない ・富貴はとかく人間を俗にする ・崔後渠の六然 勝海舟がよく揮毫したことば 自ら処すること超然 人に処すること藹然(あいぜん) 有事に処すること斬然 無事に処すること澄然 得意に処すること淡然 失意に処すること泰然 ・心を保つには、思いを少なくするにこしたことはなく、過ちを少なくするには、事を省くにこしたことはなく、よく応ずるには、心を修めるに如くはない。 ・「刻」が断ち切ること。したがって、深刻とか、惨刻、刻ということは刻むという字であるから、断ち切ることを言う。 ・人間ものういときは、さっさと寝てしまうのがいい。 ・酒はほんのり酔うのがいい 目次 文庫版のまえがき 第1章 「淡宕」の心境 第2章 風雅の至極 第3章 人間と花鳥風月 第4章 大丈夫の処する道 第5章 智者の達観 ISBN:9784569664118 出版社:PHP研究所 判型:文庫 ページ数:208ページ 定価:571円(本体) 発売日:2005年07月19日第1版第1刷
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安岡先生による「酔古堂剣掃」の解説集。やはり古典に勝る自己啓発書はない。前半の「風雅の至極」や「人間と花鳥風月」あたりはちょっと「長く」感じられたが、後半の「大丈夫の処する道」、「智者の達観」は一気に読み上げた。安岡先生の座右の銘とされる六然について、「勝海舟がよく揮毫した言葉で...
安岡先生による「酔古堂剣掃」の解説集。やはり古典に勝る自己啓発書はない。前半の「風雅の至極」や「人間と花鳥風月」あたりはちょっと「長く」感じられたが、後半の「大丈夫の処する道」、「智者の達観」は一気に読み上げた。安岡先生の座右の銘とされる六然について、「勝海舟がよく揮毫した言葉です(p177)」としか書かれていないのが意外だった。
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安岡正篤先生のご子息にあたる安岡正泰先生を講師にお招きし、素読形式による勉強会を運営しております。その際に平成21年度に利用している書籍。
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