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方丈記 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/講談社 |
発売年月日 | 1980/02/01 |
JAN | 9784061584594 |
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
あまりにも有名な冒頭文ですが、年齢を重ね嫌なニュースを聞くたびに、沁みてくるものを感じます。五大災厄が源平の争乱と並行していたことを思うたび、為政者の無責任のどうにもならなさがやりきれません。 本文に振り仮名付き、現代語訳、注釈、解説付き、至れり尽くせりの本です。鴨長明の、「方丈...
あまりにも有名な冒頭文ですが、年齢を重ね嫌なニュースを聞くたびに、沁みてくるものを感じます。五大災厄が源平の争乱と並行していたことを思うたび、為政者の無責任のどうにもならなさがやりきれません。 本文に振り仮名付き、現代語訳、注釈、解説付き、至れり尽くせりの本です。鴨長明の、「方丈記」に書かなかった部分に手が届いています。
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目次 まえがき 凡例 一 行く川の流れは絶えずして 二 予、ものの心を知れりより 三 また、治承四年卯月のころ 四 また、治承四年水無月のころ 五 また、養和のころとか、久しくなりて 六 また、同じころかとよ、おびたたしく大地震なる事 七 すべて、世の中のありにくく 八 わが身、...
目次 まえがき 凡例 一 行く川の流れは絶えずして 二 予、ものの心を知れりより 三 また、治承四年卯月のころ 四 また、治承四年水無月のころ 五 また、養和のころとか、久しくなりて 六 また、同じころかとよ、おびたたしく大地震なる事 七 すべて、世の中のありにくく 八 わが身、父方の祖母の家を伝へて 九 いま、日野山の奥に跡を隠して後 十 おほかた、この所に住み始めし時は 十一 それ、三界は、ただ、心一つなり 十二 そもそも、一期の月影傾きて 『方丈記』概説 一 鴨長明 二 『方丈記』の構造 三 『方丈記』の価値 四 『方丈記』の文芸史的意義 『方丈記』末尾の注釈補遺
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(東日本大震災直後の感想) 「身ひとつ」 毎日、毎日不安になってくる深刻な状態に読書どころではない けれども フランス人である作者が日本の禅の庭に惹かれてインスピレーションを得たという『シンプルに生きる』(ドミニック・ローホー)を読んでしまって腹が立った。 何も新しいこ...
(東日本大震災直後の感想) 「身ひとつ」 毎日、毎日不安になってくる深刻な状態に読書どころではない けれども フランス人である作者が日本の禅の庭に惹かれてインスピレーションを得たという『シンプルに生きる』(ドミニック・ローホー)を読んでしまって腹が立った。 何も新しいことはない中身の薄い本だった。なんでこれを日本語に翻訳したんだ!フランスやヨーロッパでベストセラーでになってればいいじゃないか!とやつあたり。 重版になってるから日本人がいかにおフランスに弱いかということを露呈している。買ったわたしもバカだった。 それで思いついて 究極のシンプル術の『方丈記』を取り出して読んだ。 行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、ひさしくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。 とここまでは暗記するほど知っていたがその先がすごかった。 大火事災害に台風の被害、飢饉、そして地震災害にみまわれ右往左往する、こんな暮らしにくい世の中で物欲名誉欲の煩悩に翻弄されているあわれなひとびと。自分とて他人を羨み、他人から自由になりたく、情に流されれば立ち行かなくなり、世間の習慣に従わないと変人あつかいされる。いったいどうしたらいいのだろう。 特におおなゐ(大地震)の描写は印象深く読んでしまった。おおむかしとちっとも変わらない。天災は繰り返すのだ。 そしておちぶれた鴨長明は「身ひとつ」になり、心の不安をおさめ自らの救い求めとり戻すために、方丈の小屋に暮らしその愉しさゆたかさを語る、というのがこの『方丈記』 文庫本30ページ、短いし古文といえどもわかり易い。なんだか、なんだかとても参考になった。 大事なものは自分が持ち運びできるものだけだったのだ。 ***** あれから10年近く経つ、「身ひとつ」には程遠いけれども、日々工夫をしてシンプルに暮らしている。
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