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カルトか宗教か 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/文藝春秋 |
発売年月日 | 1999/11/19 |
JAN | 9784166600731 |
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カルトか宗教か
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
カルトの定義やその対策を公正な視点からバランスよく書いている。 偏っていて抜け出しにくいのがカルトの特徴と筆者は言う。 その視点も宗教学のみならず、組織論や心理学なども踏まえて書いているので、宗教のカルトのみならず、カルト的組織への傾向と対策もつかめる良書だと思います。
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宗教とカルトの違いを、「かゆいところまで手が届く」感じでくまなく説明してくれて、 今まで自分の頭の中だけで「ここがおかしいんでないか」と考えて整理してきたことが、はっきりと指摘されていてスッキリしました。 ピンときたところに線をひいていたら、ページが真っ赤になりました。 出...
宗教とカルトの違いを、「かゆいところまで手が届く」感じでくまなく説明してくれて、 今まで自分の頭の中だけで「ここがおかしいんでないか」と考えて整理してきたことが、はっきりと指摘されていてスッキリしました。 ピンときたところに線をひいていたら、ページが真っ赤になりました。 出会えて本当によかったです。 何がカルトで、何がカルトでないかがイメージだけで語られているこの頃。 カルトについてはっきりと理解を示したいなら、本書を是非読むべき!! ・・・・・・・・・・・・・ ・信仰においては個人的選択がなされ、質問や疑義が容認され、個人が信仰の危機に陥ったときに援助がなされる。社会的行動は普遍的モラルの規範を越えることなく、他への信仰への寛容があり、信仰を他のいろいろな活動に応用するよう勧められ、特定の生きた人間が神のように崇拝されることはない。 これに対してカルト的狂信では、グループが絶対的真理を擁していると見なされ、質問や疑義は拒絶される。メンバーの信仰心が衰退すると罰せられ、グループ内の法によってのみ行動を取らされ、それが社会規範に反するものでも顧慮しない。 ・カルト内部での共同体意識は力も与えてくれる。 それは「新しい時代を担う究極の宗教」であったり、「いつしか全世界を制覇する最強の宗教」だったりするからだ。 ・カルトが自分を正当化するときのうたい文句 新しさ:伝統宗教は誤りを露呈した。我々のグループは新しいものを与える。 差異性:グループのメンバーは選ばれたものである。 終わりのない進歩:グループ内の向上には終わりがない。どこまでも進歩する可能性がある イニシエーション:師にしたがって強く学べば、他の人間には隠されている秘密の智慧を伝授してもらえる。 ・メンバーは最初誘惑されるが、結局は自分の意志でカルトを選択する。カルトが無理やり人を回心させる訳ではない。 メンバー候補はカルトに出会ったとき、幸福感を覚え、充実して昂揚する。それまで持っていたすべての疑問に解決が与えられたからだ。 ・メディアに取り上げられたとか、社会的地位のあるメンバーがいることなどを正当性の保証にする。 ・伝統宗教の名を冠しているからと言ってすべて安心だというわけではない。 カルトは宗教全体の動きではなくて、そのメンバーの一人ひとりの人間の心に生まれるからだ。
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宗教=カルトではないというのは、多少宗教を勉強した人間としては当たり前のことではあるのだけど(そしてカルトの中に非宗教が含まれているということも承知の上なのだけど)、それはそれとして、本書はややキリスト教ベースの神学目線がきつすぎて、別にキリスト教でもなんでもない自分としてはなか...
宗教=カルトではないというのは、多少宗教を勉強した人間としては当たり前のことではあるのだけど(そしてカルトの中に非宗教が含まれているということも承知の上なのだけど)、それはそれとして、本書はややキリスト教ベースの神学目線がきつすぎて、別にキリスト教でもなんでもない自分としてはなかなか読むのが辛かった。最初の一冊としても薦めにくいけども、読みやすいさはさすが新書というところ。
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