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アメリカのデモクラシー 第一巻(上) 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2005/11/16 |
| JAN | 9784003400920 |

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フランスの政治思想家トクヴィルが1830年代初頭のアメリカ社会を分析し、近代民主主義を論じた古典的名著(全4巻)。アメリカ社会と民主主義を語る上で欠かせない文献となっている。 <トクヴィルが見たアメリカの特徴> トクヴィルは滞在中、「境遇の平等」こそが社会の根源的事実であると看...
フランスの政治思想家トクヴィルが1830年代初頭のアメリカ社会を分析し、近代民主主義を論じた古典的名著(全4巻)。アメリカ社会と民主主義を語る上で欠かせない文献となっている。 <トクヴィルが見たアメリカの特徴> トクヴィルは滞在中、「境遇の平等」こそが社会の根源的事実であると看破し、この平等化は世界的に不可避の流れだと捉えました。本書では以下の点が詳述されています: ■プロテスタントの宗教と自由の精神が結びついたニューイングランドの重要性 ・人民主権の原理 タウンから連邦政府に至る政治制度 アメリカの起源には、経済的な目標だけでなく、入植者の自由を求める思想があり、それがタウンシップという地域レベルで民主主義として実践されてきました。 ・民主主義を支える「相続法」 トクヴィルは民主主義を支えるもう一つの柱として「富の再分配」に注目し、その実現には「相続法」が重要だと指摘しています。一代でどれほど莫大な富を築いても、子孫に分配されることで強大な力が分散される——これがアメリカ民主主義を支える仕組みの一つだというのです。 ■トクヴィルの目的 身分制が当たり前だったフランス出身のトクヴィルの目的は、最も民主化が進んだ実例からデモクラシーの性質、その利点と危険を学び、到来する民主社会を導くための教訓を得ることにありました。 ■現代への問い 翻って現代のアメリカ社会を見ると、富の集中に拍車がかかり、民主主義がポピュリズムに陥っているように見えます。この200年でアメリカ社会は何が、どのように変質してしまったのか——そんな問いを持ちながら読んでいます。
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トクヴィルは、米国が他国と一線を画して理想郷であるのは、小ささ(タウン)を維持しながら、同時に大きくも居られるという、連邦制という特異な制度に由来すると主張する。米国は実態としてのタウン、州を挟んで連邦政府として成立しているのが革命的なのである。 小さくありつつ、同時に大きくも...
トクヴィルは、米国が他国と一線を画して理想郷であるのは、小ささ(タウン)を維持しながら、同時に大きくも居られるという、連邦制という特異な制度に由来すると主張する。米国は実態としてのタウン、州を挟んで連邦政府として成立しているのが革命的なのである。 小さくありつつ、同時に大きくもある。これによってどのように互いのメリットを活かし、デメリットを補い合っているか。 小ささのメリットは先述の通りである。つまり、自由民主主義にとって小ささはこの上ない推進力になる。 では小さいことによるデメリットは何か。当然のことながら、戦争を含む大国との付き合い方は小国の憂慮すべき永遠のテーマである。 そしてこのデメリットは連邦制、すなわち大きさによって補うことができる。アメリカにおいては、軍事と外交を連邦政府に任せて、各タウンは運河や道路の整備、地域の問題を自ら解決することに集中することができるのである。大きさには、特有のメリットも存在する。人間は、多数が集まるとき、そこに単純な1+1ではない相乗効果を生み出すことがある。その結果として、大国には文化や技術が花開き、都市には独特のエネルギーが満ちている。 最後に、大きいことによるデメリット。これこそがドナルド・トランプ要する米国の現状を表す上で最もクリティカルな表現であろう。大国においていつも自由民主主義は手の届かない理想であり、彼らは容易に強大な専制に陥る。大国の住民には自治を行う実感が容易には感じられず、権利と義務の感覚が希薄になり、愛国心も芽生えない。また、多数が集まって生まれる巨大なエネルギーが、一度政治に向かうとき、その制御不能の全体意志があらぬ方向へ向かうこともある。 そして、言わずもがな、これらは小さいことによるメリットと合わせ鏡になっている。つまりは、地域共同体(タウン)の存在が、政治的情念が火の手のように国全域に広がることを防ぐのである。 トクヴィルはこれについて、小事(タウン)において自由を用いる術を学んだことのない群衆に、どうして大事における自由を支えることができるのだと述べている。 デュルケームも同じようなことを述べている。曰く、社会的基盤が氏族の結合から地域集団、そして固有の性格を残す同盟関係にある都市と拡大しながら、フランス革命を経た中央集権化と交通路の発達により、「国家」という最大の形を残して消え去ったことにより、国家はその能力に比して過大な機能を背負わされ、激しい努力を重ねながらも非難を浴び続けているのであると。 実態としてのタウン(地域共同体)が消え去った米国に残ったのはむき出しの連邦政府と巨大な軍事力だった。この軍事力とグローバル化は、「他の何人もアメリカ人を必要とせず、アメリカ人もまた何人をも必要としない」状況を解消し、過去80年、米国はまごう事なき世界の中心であり続けている。 更には、その有り余る力の他先は外部へと留まらない。現米国大統領トランプは、先の大統領選において以下のような事を述べている。 「より大きな問題は国内の人だと思う。米国には非常に悪い人間がいるし、病んだ人々もいる。急進左翼の異常者だ」 「必要なら州兵によって、あるいはもし本当に必要なら軍隊によって、ごく簡単に対処できると思う。彼らならそういった事態になるのを未然に防げる」 この発言からはや、1年3ヶ月が経過した現在、米国は外部にはベネズエラへ侵攻し、内部的には連邦政府率いるアメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)がリベラルで名高いミネアポリスに対して大規模な介入を行っている。ICEがミネアポリスで起こした複数のの市民の射殺事件は州政府と連邦政府の緊張をこれまでになく高めている。
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アメリカの根底にあるもの。 ・宗教と市民的自由・タウンシップ ・一般に人間の愛着は、力あるところにしか向かわない ・行政権の大きさ、種類、自律性による選挙の空白、非連続性の弊害の緩和 ・アメリカ諸邦は連邦政府が法を定めるのみならず、これを自ら施行することに同意した ・ア...
アメリカの根底にあるもの。 ・宗教と市民的自由・タウンシップ ・一般に人間の愛着は、力あるところにしか向かわない ・行政権の大きさ、種類、自律性による選挙の空白、非連続性の弊害の緩和 ・アメリカ諸邦は連邦政府が法を定めるのみならず、これを自ら施行することに同意した ・アメリカでは、連邦が統治する対象は州ではなく、一般市民である ・連邦の制度は複雑な理論に基づいており、この理論を適用するには、被治者が理性の光を日常的に行使することがどうしても必要である
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