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テス(下) 岩波文庫
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テス(下) 岩波文庫

トーマス・ハーディ(著者)

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テス(下) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1960/11/05
JAN 9784003224021

テス(下)

¥440

商品レビュー

4.4

5件のお客様レビュー

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2010/05/28

人生に拭うことのでき…

人生に拭うことのできない「汚点」を印した男との再会。時は破滅へと容赦なく突き進んでいく。ほんの少しの行き違いがテスの末路を運命づける。「風の神の殿堂」でのエンジェルとの最後の一夜。夜明けがその時を告げる。そしてラストの1ページで出会う「正当な処置」という言葉。この言葉こそ、この作...

人生に拭うことのできない「汚点」を印した男との再会。時は破滅へと容赦なく突き進んでいく。ほんの少しの行き違いがテスの末路を運命づける。「風の神の殿堂」でのエンジェルとの最後の一夜。夜明けがその時を告げる。そしてラストの1ページで出会う「正当な処置」という言葉。この言葉こそ、この作品を雄弁に語っているということが、きっと皆さんに伝わることでしょう。最も有名なハーディ作品の下巻です。

文庫OFF

2022/05/27

放送大学の「文学批評への招待」という授業で取り上げられていたため読んだ。その講義ではこの作品をマルクス主義的批評やフェミニズム批評の対象として分析していた。それらの批評には、確かにうなずくところもあれば、そうかなと疑問に思うところもある。自分の中ではまず一度通読しただけなので分析...

放送大学の「文学批評への招待」という授業で取り上げられていたため読んだ。その講義ではこの作品をマルクス主義的批評やフェミニズム批評の対象として分析していた。それらの批評には、確かにうなずくところもあれば、そうかなと疑問に思うところもある。自分の中ではまず一度通読しただけなので分析というほどのことはできていないけど、とりあえずストーリーだけでかなりドラマチックで心をゆらぶられる。 イギリス社会の階層、愚かな功名心、悪魔的な人間、純粋な人間、小賢しい人間、戻すことはできない時間、いろいろな要素がイギリスの必ずしもいつも優しい訳ではない風景の中で物悲しい物語をゆったりと構築していく。メロドラマ?そうかもしれない。それでもいい。素直に楽しめた。

Posted by ブクログ

2014/10/07

彼女の過去を知って動揺するエンジェルや、必死に頑張ってきたのに過酷な運命に半ば壊れてしまうテスの心理描写は秀逸。 とはいえ、この作者はものの見方が悲観的で現実離れしている。テスとエンジェルの婚礼のあと、仲の良かった同じようにエンジェルに惹かれていた友人達が堕落していく。1人は自殺...

彼女の過去を知って動揺するエンジェルや、必死に頑張ってきたのに過酷な運命に半ば壊れてしまうテスの心理描写は秀逸。 とはいえ、この作者はものの見方が悲観的で現実離れしている。テスとエンジェルの婚礼のあと、仲の良かった同じようにエンジェルに惹かれていた友人達が堕落していく。1人は自殺を図り、1人は酒に溺れる。つきあっていた恋人にふられるのならともかく、片思いの相手で、しかも彼が選んだのが自分の中のいい友人であるなら、それほど失恋のショックはないであろう。娘心とはもっと陽気で自分勝手。どんなに好きでも自分の方を見ない男はそのうち興味が失せ、自分のことを好きな男のほうを向くもの。 テスの過去についても、この時代強姦された女はたくさんいたであろう。気ついたとは思うが未来に向かって前向きに生きた女だっていたのではないかと思う。 ただ、自分の過失ではないのに、強姦された女はふしだらな女として蔑まれてきた。加害者である男は何の咎めもない。そういった現実がそう古くない時代まであったことも事実、国によっては今でもそういった差別が存在している。 テスが働いたのは、ダーバヴィル家の鶏番、牧場の乳しぼり、荒れ地の野良仕事、そこにいる人間によって社会は大きく異なる。ダーバヴィル家の使用人達は主人に似てか不埒な者ばかりだったが、牧場ではオーナー夫妻も同僚達も悪い人間がいない平穏な環境だった。もしもテスが最初に勤めたのがエンジェルのいた牧場であったなら、人生が大きく変わっていたであろうに。皮肉なものだ。

Posted by ブクログ

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