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新教養としてのパソコン入門 コンピュータのきもち アスキー新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスキー/アスキー |
発売年月日 | 2007/07/25 |
JAN | 9784756149527 |


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新教養としてのパソコン入門
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
本書の中で著者は、コンピュータに詳しいギークたちは、「コンピュータのきもち」が理解できると述べています。突拍子もない言葉に聞こえるかもしれませんが、著者の考えを自分なりにまとめてみると、コンピュータやネットワークをブラック・ボックスとして捉えるのではなく、特定の役割を担っている複...
本書の中で著者は、コンピュータに詳しいギークたちは、「コンピュータのきもち」が理解できると述べています。突拍子もない言葉に聞こえるかもしれませんが、著者の考えを自分なりにまとめてみると、コンピュータやネットワークをブラック・ボックスとして捉えるのではなく、特定の役割を担っている複数のサブシステムの集積として捉える感覚が身についているということなのだと思います。そうした感覚がそなわっていれば、今コンピュータやネットワーク上で起こっている出来事を立体的に把握することができるし、トラブルに見舞われても複数のサブシステムのうちのどこに問題が生じているのかを考えることができます。 そして、それぞれのサブシステムの成り立ちを知るためには、その歴史を知らなければなりません。しかし同時に、そのことがコンピュータを一般の人にとって分かりにくいものにしているとも言えます。本書は、そのギャップを埋めることを目的としたコンピュータ解説書です。 コンピュータにとっては人もソフトウェアの一種だというくだりには、目からうろこが落ちたように感じました。
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書き言葉にクセがあるので、そのあたりは好みが分かれそうな著者。 だけど内容は親切でコンピュータの気持ちから状況説明してくれているので、コンピュータ苦手な人にも入りやすくなっている。 これを教科書にしてパソコンいじるというよりは、コンピュータの歴史(といってもタイプライター時代)を...
書き言葉にクセがあるので、そのあたりは好みが分かれそうな著者。 だけど内容は親切でコンピュータの気持ちから状況説明してくれているので、コンピュータ苦手な人にも入りやすくなっている。 これを教科書にしてパソコンいじるというよりは、コンピュータの歴史(といってもタイプライター時代)を知ることで「なぜこんな面倒な事になっているのか?」が納得させられる本。 個人的には、貧乏性からネットワークが発達した話と、文字化けの話がツボだった。 >じゃあ 、なぜコンピュ ータでは 、共有化のためのネットワ ークが重要だったかというと 、それはむかしのコンピュ ータがショボかったからだ 。単体では何もできず 、また外付けのいろんなものを自前でそろえるほどのお金をみんな持っていなかったからだ 。みんな貧乏が悪いんや ─ ─ある意味でコンピュ ータネットワ ークの根っこには 、こんな気分がある >ハ ードウェア 、オペレ ーティングシステム 、ソフトウェア (アプリケ ーション ) 。これは 、鏡餅状に積み重なっている 。コンピュ ータ単体としてはそのくらいが理解できていればいい 。 >どの文字にどういう番号を振るか 、というお約束を文字コ ードという 。 >この流派ごとに 、同じ字でも割り振られている番号はぜんぜんちがう 。 「馬 」という字はシフト J I Sでは 9 4 6 E 、 J I Sでは 4 7 4 F 、ユニコ ードでは 9 9 A C 。だから 、 J I Sの文字をシフト J I Sだと思って開こうとすると 、でたらめが表示される >日本語の表示には 1文字 2バイトが必要 >日本では 、まず余った 8ビット目をつかって 、カナを表現しようとした 。これがいまの 、通称半角カナというやつ 。ところがその頃には 、欧米ソフトの多くはその 8ビット目を別のことに使うようになっていて 、そこへ半角カナのファイルを流すと 、文字化けや誤動作が起きるようになった 。ときどきインタ ーネット関係の本を読むと 「半角カナは使うな 」と書いてあったりする >フィルタという言葉はいろいろな使われ方をするが 、コンピュ ータソフトの分野では 、デ ータに何らかの変換を加えるソフトの総称
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コンピュータの仕組み、あるいは考え方について譬え話を駆使しつつユーモアを交えて論じている。左開き横組で図解や写真を駆使したパソコン指南書とは違い気楽に読むことができるが、お気楽さ漂う文体とは裏腹に内容は高度。とはいえ専門用語ガチガチでいつの間にか論旨から脱落、といったようなことは...
コンピュータの仕組み、あるいは考え方について譬え話を駆使しつつユーモアを交えて論じている。左開き横組で図解や写真を駆使したパソコン指南書とは違い気楽に読むことができるが、お気楽さ漂う文体とは裏腹に内容は高度。とはいえ専門用語ガチガチでいつの間にか論旨から脱落、といったようなことはまずない。各章末の注には初心者向けの基本的概念が取り上げられており、これを読むだけでもちょっとした知識が仕入れられる。 本書はコンピュータ、とくにパソコン一般についてのものだが、結論に近づくにつれて、機械文明そのものに対する考察も垣間見える。人間は「移動」「製作」「運搬」などの生活するうえで面倒な身体的行為を機械に代行させてきた。コンピュータの登場によって「思考」「創造」などの精神的行為も機械に代行させつつある。さらにはその「機械を使う行為」ですら他人に代行させているのが現状のように思う。使わない能力は劣化する。どんなに便利な文明の利器を使うこととなってもそのことは忘れるべきではない。 著者に対してのアンチも結構な数がいらっしゃるようで、彼らに対する皮肉もチラホラ。そこには評論家としての逞しさを感じる。「たかがパソコンされどパソコン」を教えてくれる一冊。
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