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日本の近代小説 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1992/09/20 |
JAN | 9784004140337 |
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日本の近代小説
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
とりあえず一周することが目標、と思って流し読み。常識かのように知らん小説家の名前が出てきて刺激になった。数年単位でコロコロと作風の流行りが変わっていたんだなあと思った。
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初版1954年。 この本の近代は明治・大正期で、芥川竜之介が昭和2年に自死するまでの小説史が解説されている。 日本の近代小説の初期に重要な小説家は坪内逍遥で、それからさまざまな小説家が登場する。 著者の文章の流れが明解で、説明が詳しく面白いので勉強になる。 夏目漱石と森鴎外と芥川...
初版1954年。 この本の近代は明治・大正期で、芥川竜之介が昭和2年に自死するまでの小説史が解説されている。 日本の近代小説の初期に重要な小説家は坪内逍遥で、それからさまざまな小説家が登場する。 著者の文章の流れが明解で、説明が詳しく面白いので勉強になる。 夏目漱石と森鴎外と芥川竜之介は近代小説の3巨人。芥川の師漱石は独自の文明観1つを全ての作品に貫き通し、純文学の枠を超えて読まれた。芥川は芸術性が神がかっている。漱石は自分の命を削ってまで作品を創る姿勢であったし、芥川は「ぼんやりした不安」があると言って自死した。 鴎外は漱石と2人国費で西洋留学。日本代表の小説家でもある。実質的にこの2人が近代文学の2大巨頭。 これから近現代小説を坪内逍遥から読んでみようと思う。古いものの土台の上に成り立っているから、古いものを知らないとわからないこともあると思う。温故知新。
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あとがきに書かれていることが全てのような気がする。幾多の小説家がもがき苦しんで限界に挑みながら到達しようとした目標も、結局はその時代に翻弄されたことで生まれた虚像に過ぎず、従って当時の文学を読み直したところで現代に生きる我々が指針とすべきものは何ら見つからない。 産業革命を経て帝...
あとがきに書かれていることが全てのような気がする。幾多の小説家がもがき苦しんで限界に挑みながら到達しようとした目標も、結局はその時代に翻弄されたことで生まれた虚像に過ぎず、従って当時の文学を読み直したところで現代に生きる我々が指針とすべきものは何ら見つからない。 産業革命を経て帝国主義化した西欧列強による植民地化から身を躱す手段として自らが西欧列強に倣うことを選んだ当時の日本は、結局猿真似をしていただけで中身は何一つ変わらなかったばかりか、そのリバウンドが人々の生活に暗い影を落とし社会の様相が一変した。その影を今以てなおも引き摺っているのが現代人である我々であり、小説の発展に命を賭した文豪や小作家たちの夢はそういう意味ではまだ何一つ実現せられていない。 結局、小説を読み直すことは日本という一個の国がもがき苦しんできた過程を見つめ直すことに他ならず、今後日本をどう変えていくかはとどのつまり現代人の課題であるということ。気が重くなった。 Wikipediaでみたのかこの本でみたのか最早思い出せないが、小説は小編言説の略らしい。物語とは区別せらるべきものであると。
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