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摘録 断腸亭日乗(下) 岩波文庫
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摘録 断腸亭日乗(下) 岩波文庫

永井荷風【著】, 磯田光一【編】

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摘録 断腸亭日乗(下) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 1987/08/01
JAN 9784003104217

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みんなの感想まとめ
  • 戦争批判
  • 日記形式
  • 昭和初期社会
  • 個人主義の哲学
  • 軍部への批判
  • 日常の観察
  • 精緻な表現
  • 自由主義的視点
  • 歴史的洞察
  • 深い思考プロセス

悲惨な戦争の影響を淡々と描写し、自由主義の立場からの批判を展開する作品は、著者の個人主義が際立っています。特に、昭和初期の日本社会に対する鋭い洞察や、軍部や官吏への容赦ない批判が印象的で、読者はその一貫した姿勢から多くのことを学べるでしょう。日記形式であるため、テーマが多様で読みづらさも感じられますが、歴史的背景と絡めて読むことで、著者の思考プロセスや時代の流れをより深く理解することができます。また、日常の些細な出来事や天候の描写に至るまで、豊かな表現が随所に見られ、読むたびに新たな発見があることでしょう。作品の中に込められた哲学的な覚悟や美学が、読者に深い印象を与えます。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2010/05/28

荷風の日常は本人が描…

荷風の日常は本人が描いているのと、他人が語るのではギャップがありそうで、その辺がわかり大変興味深い。

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2010/05/28

この作品を読みだすと…

この作品を読みだすと、やめられないとまらない!!

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2022/09/22

 1917(大正6)年、荷風38歳の頃から書き始められ、79歳で亡くなる直前、1959(昭和34)年4月29日まで書き続けられた日記。  荷風はこれ以前の若い頃にも日記を書いており、この岩波文庫版(日記の一部を抜粋したもの)の上巻の巻末には渡米・渡仏した頃の「西遊日誌抄」が収めら...

 1917(大正6)年、荷風38歳の頃から書き始められ、79歳で亡くなる直前、1959(昭和34)年4月29日まで書き続けられた日記。  荷風はこれ以前の若い頃にも日記を書いており、この岩波文庫版(日記の一部を抜粋したもの)の上巻の巻末には渡米・渡仏した頃の「西遊日誌抄」が収められており、かなり情熱的・感情的な青春の日記としてなかなか興味深く、確かに、荷風の自己劇化的傾向もここに現れている。  明らかに荷風は後に刊行することを意識しながら日記を書いていたようで、この簿冊を大事にし、副本を作ったりもしている。この日記を「後に残したい」と明確に書いている箇所もあった。1945年の偏奇館が焼失した空襲の折にも、小説の執筆中の草稿と共に日記を抱えて逃げ出している。  誰々に会ったとかは記録されているが、会話の中身とか自分の感想についてはほとんど書かない。それでも、世間に対し冷笑的な批判をしばしば述べてはいる。荷風は同時代の東京の世相にとても批判的で、田舎から出て東京に移り住んだような人のことを「田舎者」とさげすんだりしているのは、ちょっとイヤミな感じだ。また、作家・菊池寛については何が気に入らないのかかなり軽蔑・憎悪しているようで、しばしば「悪口」のように書かれてある。一方、私が知らなかっただけだが、谷崎潤一郎とは結構交流があって仲が良い。どうやら、まだ無名だった頃の谷崎の初期小説を荷風が絶賛する批評文を雑誌に寄せ、そのおかげで谷崎の文壇デビューが早々に華々しさを得たようなのだ。その恩もあって谷崎は荷風を敬慕する姿勢を見せていたらしい。  いろいろと興味深い本書であるが、やはり、戦時の世相、軍部による統制の理不尽さについて冷徹に記録していくところが面白く、貴重な日記となっている。最初荷風は政府についてあまり批判的なことを書いたら後日咎められるかもしれないと案じて、いったん書いた箇所を切り抜いたりしていたが、途中からは臆することをやめ、果敢に軍部を批判していく。荷風の世相に対する批判はしばしば独断的な感じもあるが、この、軍国主義体制への批判は至って正当であるゆえに、力強い批判の文章が輝かしい。  1945年3月の空襲で居宅が焼け、しょっちゅう曝書をして愛していた蔵書をことどとく失って、やはりこの頃からの荷風は、その文学的源泉の豊かさを失っていったように思える。  晩年の日記はほとんど天気を書くだけの無意味なメモになっていくのが痛々しいが、荷風の書くこと=文学の創造的空間は、老いの中で枯れた空気の中に溶け込んでしまい、静かな呼吸へと収斂していったのではないかと思う。

Posted by ブクログ

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