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テクストの快楽
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テクストの快楽

ロラン・バルト(著者), 沢崎浩平(著者)

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テクストの快楽

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房/みすず書房
発売年月日 1977/04/01
JAN 9784622004714

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商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2023/06/15

バルトがテクストについて追究していたものは、音楽でいうならば、12音技法のようなものだったのだろうか?しかし、技法にとらわれないということならば、それとも違っているのかもしれない。 いずれにせよ、テクストについて箴言の形式で書かれ、理論的構築を目指して書かれてはいないことから、そ...

バルトがテクストについて追究していたものは、音楽でいうならば、12音技法のようなものだったのだろうか?しかし、技法にとらわれないということならば、それとも違っているのかもしれない。 いずれにせよ、テクストについて箴言の形式で書かれ、理論的構築を目指して書かれてはいないことから、その意図するところを読み取ろうとするのは、なかなかに困難を伴うのである。

Posted by ブクログ

2019/02/19

「マラルメだけが自分の肌を自由にできた」とは、『ニューロマンサー』のパンサーモダンズたちのような特性か。その点、バルト自身は「横切る」だけと述べている。すべての逆を行き、テクストを楽しむ。その快楽は説明できない、とまで言う。 この本の各章の表題は伏せられていて、巻末に目次として記...

「マラルメだけが自分の肌を自由にできた」とは、『ニューロマンサー』のパンサーモダンズたちのような特性か。その点、バルト自身は「横切る」だけと述べている。すべての逆を行き、テクストを楽しむ。その快楽は説明できない、とまで言う。 この本の各章の表題は伏せられていて、巻末に目次として記されている(しかも訳者あとがきの後にだ)。p71「読書」で語られるバシュラールがいい。それはエクリチュールからは自由な態度、感覚のテクストだろう。固定しない、されたくないバルトは、揺らぎの中で読まなくてはならず、その用語は常に定義されない(させない)。日本人のありようにも似た中庸性。 論理的に真理を追求する生面目さの対局に「快楽」がある(沢崎氏のあとがきより)。

Posted by ブクログ

2018/12/26

定義されること、わか“られる”こと……これらを忌避し続けたテクストが提供できるものは、ただ快楽のみになるだろう。ということを、定義されることを避けながら、意味を揺るがせながらバルトはテクストを提示し続け、トピックをアルファベット順に並べるという方法を用いて逃げ切っている。こういっ...

定義されること、わか“られる”こと……これらを忌避し続けたテクストが提供できるものは、ただ快楽のみになるだろう。ということを、定義されることを避けながら、意味を揺るがせながらバルトはテクストを提示し続け、トピックをアルファベット順に並べるという方法を用いて逃げ切っている。こういった手法というか嗜好は、むしろ現代小説に求められるものではないだろうか。

Posted by ブクログ

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