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光村ライブラリー(第15巻) ガラスの小びん ほか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光村図書出版/ |
発売年月日 | 2004/04/10 |
JAN | 9784895281133 |
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光村ライブラリー(第15巻)
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
■森忠明『その日が来る』 ぼくは福引きで大きなやかんを当てたが、代わりに買ったばかりの自転車を盗まれてしまう。使い勝手の悪いやかんは野球部で使うことにしたが、自分の下手なプレーをやかんに見られているようで悲しくなるばかり。しかし、父さんに励まされ、ぼくはさらに練習しようと奮起し、正選手になることをやかんに誓う。 ぼくが冷静さに欠け、心の動きもどこか脈絡に欠けてるからこそ子供にリアリティがある。しかし、裏を返せば、父さんの言葉に簡単に動かされてしまう単純さを描いたようにも思われ、素直に主人公を応援できない自分もいる。 ■名木田恵子『赤い実はじけた』 小六の綾子は、同級生の哲夫がずっとこわかった。ある日、おつかいで彼の実家の魚屋に行き、活き活きと働く彼の姿を見て、綾子は初めて心の中で赤い実がはじけるのを感じる。 小学生時代に教科書で読んだ懐かしい作品。それにしても、少女漫画ではなんてことのないありきたりな題材が、児童文学だとどうしてこう小っ恥ずかしいのか。一考を要する。あと恋をして心の赤い実がはじけたなんて話は、他で聞いたことがない。三木由記子さんの絵が大好き。 ■阿久悠『ガラスの小びん』 父は高校野球の選手として出場した甲子園の土を小瓶に詰め、自慢にしていた。それを恥ずかしく思っていたわたしは、父に叱られた小六のある日、思わずそれを捨ててしまう。父は意外にも怒らず、代わりにわたしが小ビンに何かを詰めるようにと話す。小びんはまだ空のままだ。 クサイけど、クサイからこそジーンとする。 ■今江祥智『どろんこ祭り』 おとなしい三郎と男勝りのせっちゃんはいつもよく遊んでいた。どろんこ祭りの日、せっちゃんが男役となって逃げ、それを女役になった三郎が追ううちに、ふたりは本来の性を取り戻したかのように振る舞う。 あとがきで著者自ら「〝男らしく女らしく〟とは何ごとか――とも詰られたりもした」と語っているが、さもありなんと思った。ご本人は「人が人を好きになったらどのような変化が起きるものなのか」を描こうとした「だけ」らしいが、子供がジェンダーを内面化する姿は、恋愛の妙というよりも社会性の強固さを思い起こさせる。それはそれとして、ふたりの子供の描写自体は丁寧でみずみずしいので、ほっこりもする。 ■小川未明『との様茶わん』 との様は、有名な陶器師が作ったものだからと、うすい茶わんを手が熱いのも我慢して使っていたが、旅行中、百姓が厚い茶わんでもてなしてくれたのを機に、陶器を作る技術よりも使う人への思いやりが大切なのだと気づく。 わたしは「お椀がうすくて、持つと手が熱いなんて、どんなお行儀の悪い持ち方をしているんだろう」と気になり、息子は「との様なら毒味役がいたはずだから、熱い食事が出されることはないのでは」と気になり、本来のテーマに集中できなかった。
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表題作「ガラスの小びん」がもう一度読みたくて。 甲子園の土、という過去の栄光が詰まった瓶を空にされたとき、明るい顔をしていた父。 すがってはいけないと思いながらも、捨てきれない、大人の気持ちを果たして小学校高学年で理解できるのだろうか。 赤い実はじけた、も久しぶりに読んだ。 大人...
表題作「ガラスの小びん」がもう一度読みたくて。 甲子園の土、という過去の栄光が詰まった瓶を空にされたとき、明るい顔をしていた父。 すがってはいけないと思いながらも、捨てきれない、大人の気持ちを果たして小学校高学年で理解できるのだろうか。 赤い実はじけた、も久しぶりに読んだ。 大人になってから再読してほしい一冊。
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≪県立図書館≫ よいお話ばかり。 高学年のお話だから、心の動きが繊細な作品ばかりで、深みがある。 子どもたちに読んで聞かせていても、授業がしたくなる。
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